「京都水族館」（京都市下京区）で２０２２年冬に誕生した３羽のケープペンギンが、先輩ペンギンの暮らす「プールエリア」にデビュー。そのセレモニーが５月９日に開催された。

飼育員に抱えられながら元気に登場したのは、京都の通り名から「さい（佐井通り）」「れい（冷泉通り）」「みぶ（壬生川通り）」と名付けられた３羽。３月中旬ごろから成鳥ペンギンとの対面練習や、プールでの遊泳に励んできた。

当日は「れい」と「みぶ」が入水に挑戦。飼育員の手からプールにダイブしたかと思えば･･･一瞬にして先輩ペンギンがくつろぐ奥の対岸に着地。多くのカメラが構える、いつもとは異なる環境に戸惑ってしまったようだ。

とはいえ、「成鳥ペンギンが暮らす方へ自分たちから行くのは、安心してくれている証拠です」と話すのは、海獣エリアを担当する亀岡飼育員。実際、プールには入らなかったものの、周りの岸辺でペンギンたちに混ざってご飯を食べる様子も見られた。

亀岡飼育員はプールデビューについて、「（人口育雛の「さい」は）手のひらサイズの頃から育ててきたので、本当に親のような気持ちで･･･感慨深いです。これからも健康第一に、ほかのペンギンたちと仲良く暮らせるよう見守ります。ここにいるペンギンたちはそれぞれに性格が違うので、『推しペンギン』を見つけてもらえたらうれしいですね」と、笑顔で語った。
　
館内では３羽の成長を記念して、ペンギン型マシュマロがのった限定スイーツ「ペンギン黒ゴマプリン」（全３種・各７５０円、各日数量限定）が販売されるほか、１４日まで特別展示『Ｈａｐｐｙ３ Ｐｅｎｇｕｉｎｓ』も楽しめる。

入場料は大学生以上２４００円、高校生１８００円、小中学生１２００円、３歳以上８００円。年中無休で、朝１０時〜夜６時（一部の土日祝は夜８時閉館・入場は閉館１時間前まで）。