話題の「タローマン」って何者? 待望のフィギュアガチャが全国へ

待望の全国発売がスタートした「タローマンフィギュアマスコット」(1回500円/6日・ガチャガチャの森イオンモール伊丹店)
「芸術は爆発だ!」とキメたりキメなかったりする自由な振る舞いで、多くの人を魅了しているキャラクター「タローマン」。数々のグッズが売れるなか、フィギュアマスコットがカプセルトイとして4月6日に全国デビュー。タローマンガチ勢である筆者は迷わず初日に参戦してきた。
取材・文・写真/脈脈子
■ 生みの親・藤井亮も驚く「タローマン」人気
タローマンとは、『展覧会岡本太郎』と連動して2022年7月にEテレで放送された『TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇』(現在はNHKの公式YouTubeで無料配信中)の主人公。1969年に制作された岡本太郎の作品『若い太陽の塔』をモチーフにした「芸術の巨人」だ。顔のまわりには、陽炎のごときツノが11本ゆらめいていて、タローホーンと呼ばれている。
同番組ではそんなタローマンのほか、岡本太郎作品から飛び出したさまざまな奇獣たちが大暴れ。監督を務めたのは、Eテレのミッツ・カールくんや金鳥サンポールのCMなど、一度見たら忘れられないアートワークで名を馳せる映像作家の藤井亮さんだ。
1970年代に制作された当時のフィルムを修復し、約50年の時を経て復活させた(というテイの)同番組。古ぼけて見えるよう映像をエイジング加工するなどの作り込みや、岡本太郎の思想を体現したと思われる、独創的なタローマンの動きは、ネット上で「全部嘘とか嘘でしょ」「目が離せない」と、放送直後から大きな話題を呼んだ。
放送間もない2022年8月と9月には、「大阪中之島美術館」で『タローマンまつり』が開催。生身のタローマンと触れ合えるサプライズもあり、5日間で計1万2000人のファンが訪れた。
藤井さんはこのイベントについて、「想像を超える反響に驚いています」と語り、「新しい側面から岡本太郎作品の魅力を紹介することができたことがタローマン人気の理由ではないか」と分析する。

■ 待ちに待ったフィギュアガチャ発売の朝…ガチ勢はほかにもいた!
人気が爆発して以降、Tシャツやクリアファイルなどの定番品だけでなく、トレーディングカードやかるたといったマニア心をくすぐるグッズを繰り出してきたタローマン界隈。2022年12月には、ソフト塩化ビニール製フィギュア・・・いわゆるソフビ人形が抽選販売されたものの、公募者が殺到。もはや幻のアイテムとなり、今回発売が決定したフィギュアはまさにファン待望のアイテムなのだ。
発売が告知されると、SNSでは「ひえええええーーー!!欲しいに決まってるやんw」「急に令和クオリティでやってきたディテールやばめの小人、タローマンである。かなり待ち遠しい」「いつ出会ってもいいように100円玉をポッケにジャラジャラさせながら歩かないといけませんね」などの歓喜の声で溢れた。
そして迎えた発売日。開店時間から2分ほど遅れてお店へ着くと、すでにマシーンの前には人の姿が。20代だというその男性は「タローマンのことは藤井監督のツイッターで知った。ソフビ人形の抽選に外れたので、ガチャは絶対に回したかった」と話す。いちばん乗りを果たした男性だったが、3回連続でタローマン2号が出るという、ある意味での引きの強さを見せつけていた。
「ノーリスクでうまくコンプリートしようなんて利口ぶった考えをタローマンは許さない」そんな声が聞こえた気がする。なおタローマン2号とは、タローマンが窮地に陥ったときに助けに現れた、同じ星で生まれ、同じパワー、同じスピードを持つヒーロー。だったが、なによりも模倣を許さないタローマンによって奇獣もろとも倒されてしまった、やさしく悲哀に満ちた存在だ。

次にやってきたのは、小学5年生の男の子とお母さんの2人連れ。Eテレの放送をたまたま見て以来、イベントがあれば家族みんなで出かけるほど大ファン。誰よりもハマっているというお父さんから「コンプリートしてきてね、と軍資金を6千円預かってきた」といい、何度もダブった末、軍資金をぴったり使いきったところでコンプリートした。お見事!
■いざ参戦! 出てきたのは・・・?
ファンの方々のほくほく顔を見届けたところで、今度は筆者が、真剣に、命のすべてをぶつける番である。緊張の1回目・・・ガリガリ。寝そべりスタイルの「くつろぎの巨人、タローマン」だ! 勢いづいて回転を重ねる。「爆発する芸術の巨人、タローマン」、そして「ビルの窓を突く巨人、タローマン」! ツンツンパリンパリン、いちばん好きなやつです!ありがとうございます!! ビルの裏側の造形まで素晴らしい。
もちろんそう簡単に全てが揃うわけもなく、筆者はこの日ここで出会った方たちにトレードを持ちかけ、みごとコンプリートを果たすことができた。

5月下旬には、「タローマンなんだこれは入門」なる子ども向け書籍の発売が予定されているなど、これからのグッズ展開にも期待がかかるタローマン。ガチャ第2弾を望む声もすでに挙がっており、今後も気まぐれに楽しませてくれそうだ。
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