値上げラッシュでも好調、食べ比べできる「高級たまご」が人気

2023.3.18 11:30

高級たまごを自由にパック詰めできる「幻の卵屋さん」(3月15日・JR大阪駅)

(写真8枚)

高級たまごバイキングができる「幻の卵屋さん」が3月15日より、JR大阪駅中央改札外「エキマルア・ラ・モード」(大阪市北区)に再登場。止まらない値上げラッシュのなか、ブランド卵の売上げは好調のようだ。

ウクライナ侵攻でトウモロコシなどの飼料価格が高騰、さらに鳥インフルエンザの感染拡大によるニワトリの殺処分が急増していることで、出荷数の減少・価格が高騰している卵。記者の近所のスーパーでは200円以下だった10個入りパックが300円超えの状況が続いている。

「日本たまごかけごはん研究所」(代表:上野貴史)が運営する「幻の卵屋さん」では、産地直送・日替わりのブランド卵が約20種類ほど店頭に並び、1個100円〜600円の卵をどれでも6個・900円で購入できる。

代表の上野さんは、「当店では全国各地の中小生産者さまと直取引をし、100種ほどの卵を仕入れているので、仕入れバランスの調整が可能です」と話し、原材料の高騰で1パックあたり100円の値上がりはあったものの、鳥インフルエンザによる影響はゼロ。また、ブランド卵の生産者は飼料屋から購入した配合飼料を自社ブレンドするため、原材料による価格高騰も最小限に抑えられているという。

「幻の卵屋さん」は、2020年にコロナ禍で卸先がなくなった生産者の支援のためにスタート。1個ずつパックに詰めるワクワク感や食べ比べできる珍しい体験が話題を呼び、2022年に関西初出店(同じくJR大阪駅「エキマルア・ラ・モード」)で1日に約5000個(約90万円)売上げ、同場所の食品催事の歴代最高売上を更新した。

地域創生や日本食文化の普及を目指し、「ここで食べ比べをして、気に入ったものを生産者さんから直接買ってもらえるとうれしい」と、上野さん。卵の「広告代理店」として、生産者と直接取引によって仕入れ値を抑えることで、どれでも6個900円で販売できているそうだ。

現在の状況については、「スーパーの卵が高いからどうせならこっちで、という方はかなり増えている印象です。お子さま連れも増え、ブランド卵をチャレンジするということに対して追い風を感じてます」と好調の様子。2023年1月の値上げ後も売上げは右肩上がりだという。

サラリーマンや若い人の姿も多い

店頭にはゆず風味や卵黄が白色、赤色など多様な卵が並び、取材時にはSNSを見た人限定で1個888円の「天草タマンゴ」も販売されていた。

複数パックをまとめ買いしていた30代女性は、「(ブランド卵は)普段あまり食べないんですが、前回買ってすごくおいしかったので今回は友だちにも配ろうと。生で食べるとなると拘りたいけど、取り寄せだと数が多い。こうやって食べ比べできるのは貴重ですね」と、1つずつ吟味しながら選んでいた。

催事ショップ「幻の卵屋さん」は、3月15日〜28日の期間、JR大阪駅中央改札外「エキマルア・ラ・モード」に出店中。営業時間は朝10時30分から夜9時まで。

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