「ピカソ」大阪に降臨…日本初公開35点、パートナー描いた作品も

日本初公開、パブロ・ピカソがパートナーを描いた『緑色のマニキュアをつけたドラ・マール』
ピカソ、マティスら20世紀の巨匠の名品が一堂に会する展覧会が、「国立国際美術館」(大阪市北区)で開催中。日本初公開作品76点がそろい、珠玉の数々を鑑賞できる。
ドイツ出身の美術商・ハインツ・ベルクグリューンの収集したコレクションから、彼が最も敬愛した4人の芸術家(パブロ・ピカソ、パウル・クレー、アンリ・マティス、アルベルト・ジャコメッティ)にフォーカスする同展。彼の名を冠した美術館「ベルクグリューン美術館」所蔵で、今回40点以上がそろうピカソ作品は、青が主調色の肖像画など初期の作品も展示され、そのうち35点が日本初公開となる。
「モノの見方を転換する」という、20世紀初頭に起こった美術表現の動向・キュビズム。同展ではそんな抽象化への変遷が垣間見れ、「ベルクグリューン美術館」のガブリエル・モントゥア氏はピカソ作品を例に出しながら、「具象的な『座って足を拭く裸婦』はよく見ると水平線や女性の手の大きさが不自然ですよね。また戦時下での『大きな横たわる裸婦』は不自然な足の組み方・歪みから不安感も伝わるのでは」と解説する。
さらに中盤には、「展覧会の中のもうひとつの展覧会」をイメージした青色の壁紙に囲まれた空間が。ここにはコントラストなど多彩な手法を駆使した、スイスの画家・クレーの作品が登場。幾何学的な絵画はバラエティに富み、なかには文字が描き込まれた「読むアート」のような遊び心あふれるものも。

最終章ではピカソ、マティス、ジャコメッティの作品が競演するように並び、モントゥア氏は「『細長い』や『三角形』など共通要素があるブロンズと絵画の同空間での展示は、作品同士の『対話』のようですね」と日本ならではの試みに刺激を受けたという。また、ベルクグリューンは額縁に凝っていたことでも知られ、17世紀の金塗りの炎柄で飾られたピカソ作品『黄色のセーター』など、各世界観に合わせた「額」にも注目して鑑賞するのもおすすめだ。

『ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展』の開催期間は5月21日まで。料金は一般2100円ほか。4月8日の「ピカソ・デー」には先着プレゼントや4月8日生まれの人への入場無料企画を実施予定。
取材・文/塩屋薫
『ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展』
期間:2月4日(土)~5月21日(日)
※月曜休、5/1(月)は開館
会場:「国立国際美術館」(大阪市北区中之島4-2-55)
時間:10:00~17:00※金・土は~20:00(入場は開館の30分前まで)
料金:一般2100円、大学生1300円、高校生900円、中学生以下無料
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