選手時代と比べ「世界が広がった」32歳の浅田真央が作る新世界

2023.1.4 17:00

アイスショー『BEYOND』で座長を務める浅田真央

(写真5枚)

■ 「魅せたいという思いが、選手のとき以上」

──最近のことを聞いていきたいですが、パーフォーマンスにおいて「戦う意識」ではなく「魅せる意識」が高まってきたんだとか。そこについて教えてください。

選手のときは決められたルールのなかで、自分の目指すもの、レベルの高いもの、限界への挑戦をして、勝っても負けても「自分の責任」という戦いだったのですが、ショーの世界に来てからは、お客さまが会場に来てくださって、満足してもらうもの。

もちろん自分自身で進化していきたいという思いはあるんですが、すべての結果がお客さまなので、自分が気持ちよく滑るだけではなく、やはりお客さまに何を届けたいか、感じてもらいたいかっていうのは、すごく大事なことだと思います。どの場面を見ても綺麗だな、美しいなって思ってもらえるように、足の先から指の先の神経まで綺麗に滑ることを意識しています。

自らが作り上げるショーの構想について、自信に満ちた様子で語る浅田真央

──真央さんが選手を引退されてからもスケートをひとつのショーとして魅せてくれることで、「スケートにこういう見せ方があるんだ」と新たな気づきになって。スケートが本来持つエンタメ性をより身近に感じられます。

そうですね。今回作りあげたショーはひとつの舞台を見ているようなショーになりました。『BEYOND』で最後になるわけではないので、もっとBEYONDして遠くへ羽ばたいていきたいと思っています。

──「舞台を見ているような」、いいですね。舞台だといろんな所で上演されていて、劇場にさえ行けば何かしらの作品は観ることのできる、「気軽さ」が特徴ですよね。でも正直スケートにはその感覚が無くて・・・。チケットも高いし。

それもすごくこだわっていて。従来のショーや試合だと1番前のアリーナ席で2万円、3万円するなか、目当ての選手が出てくるのは1回〜2回で終わり。私が選手のときは出演していても「申し訳ない」と思っていました。あと、やはり、開催する会場も大都市が多かったです。

──確かに、そうですね。

当時は自分で作っているワケではないので、どうしようもなかったのですが。そんななか自分が全国を回って「これでもか!」っていうくらい私が滑ろうって。絶対に満足して帰って欲しくて、そんなアイスショーを作りました。

──でも現役時代、試合中の真央さんは高得点を目指してはいるんだけど、観客へのサービスも忘れない。これが真央さんの最大の武器だったと思うんです。特に「I got rhythm」(2013年/4大陸選手権SP)はもう素晴らしい。

今思うと「全然だめでしょ!」って思います(笑)。もっともっと魅せたいという思いが、選手のとき以上に強くなっているので、選手のときにもう少しできていたら変わっていたのかなとも思いますけど。それはそれでどんどん進化している証拠だと思います。

──これからももっともっといろんな真央さんを魅せてください。では・・・最後に、2022年も終わりということで、2023年の抱負を教えてください!

これはいつも変わらないんですが、常に挑戦できるときはしたいです。そして、自分が向上心を持っていろんなことに挑戦して進化していきたいですね!

アイスショー『BEYOND』大阪公演は2023年3月4・5日に「東和薬品RACTABドーム」(大阪府門真市)にて開催。チケットはスタンド席7000円、現在発売中。

アイスショー『BEYOND』

大阪公演
会場:東和薬品RACTABドーム(大阪府門真市三ツ島3-7-16)
期間:3月4日(土)・5日(日)
料金:スタンド席7000円

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