２０１０年の「バンクーバーオリンピック」で銀メダルを獲得した、フィギュアスケーターの浅田真央。現在全国ツアー中の新感覚アイスショー『ＢＥＹＯＮＤ』が、京都で１１月１２・１３日、大阪で２０２３年３月におこなわれることが決定。１１月１０日に浅田の会見が、大阪市内でおこなわれた。

■ これまでになかった、アイスショー『ＢＥＹＯＮＤ』とは？

出演だけでなく、演出や振付、グッズの制作に至るまで、全面的にプロデュース。ミュージカルやクラッシックバレエなど、バラエティに富んだ１５曲にあわせて、さまざまな趣向をこらしたプログラムを見せていく。

「今までのアイスショーは、トップスケーターが集まって、それぞれ５分ぐらいソロで滑ってつないでいく感じでした。でも今回のように、１人のスケーターが何曲も滑るというショーは、どこにもなかったと思います」と、これまでにないアイスショーであることを語る。

なかでも大きな挑戦は、ペアプログラムだ。特に選手時代にも滑った曲『シェヘラザード』は、当時よりグッと妖艶さが増した演技が評判で「１０～２０代は経験不足だったけど、３０代でいろいろ学んできたことが見られると思うので『あ、ここが（選手時代より）進化した』と思っていただけたらうれしいです」と自信を見せた。

■ 競技は「戦う気持ちが強い」

また、競技とショーは「ルールがないこと」と「楽しんで見ることができること」というのが、大きく違うという話も。

「選手のときは、いろんなルールにのっとらないといけないんですが、ショーは『もっとこのパートを延ばしたい』とか、自分の好きなことができます」と説明し、さらに「試合は『戦う』気持ちが強いので、観てくださるみなさんも、祈りながら一緒に戦っていたと思います。でもショーは『どんなショーだろう？』と、楽しみながら観ていただけるのでは」と語る。

「観戦」とは違う「鑑賞」を楽しむ、浅田にとっては新たなスケートの世界。「１曲１曲に１２０％の気持ちでのぞみ、心を込めて滑っています。最高の世界をお届けします」と気合を見せた。

京都公演は「京都アクアアリーナ」（京都市右京区）にて。チケットは、２階席７０００円が現在発売中（チケット情報は公式サイト参照）。大阪公演は２０２３年３月４・５日に「東和薬品ＲＡＣＴＡＢドーム」（大阪府門真市）で開催。チケットはＳＳ席１万２０００円ほかで、１２月１０日から発売開始。

取材・文／吉永美和子