お笑い芸人が舞台へ上がる際に流れる音楽「出囃子」。芸人にとっては自分たちの登場を知らしめる重要なテーマ曲、また舞台に立つエンジンであり、それぞれに思い入れがあるはず･･･。

そこで「よしもと漫才劇場」（大阪市中央区：以下、マンゲキ）所属芸人から、曲に込められた想いや経緯などを深掘りする連載がスタート。マンゲキメンバーの兄貴的存在・スマイルの瀬戸をインタビュアーに迎え、４回目の今回はマユリカ（阪本匠伍、中谷祐太）に迫ります。

阪本の理不尽なボケに中谷が振り回される･･･互いの独特なキャラクターも相まって、最近ではメディア露出のたびトレンド入りを果たし人気急上昇中の２人。そんなマユリカの出囃子とは？

「アニメの曲やけどクセがあって、そこが良くて」（阪本）

瀨戸：ライターの瀬戸です。今回は根掘り葉掘り聞かせていただこうと思っておりますので、よろしくお願いします。

中谷：こんな仕事もされてるんですね･･･。

阪本：インタビュアーが先輩ってむちゃくちゃ喋りにくいなあ･･･。

瀨戸：あなたたちのお腹をすべて見せてください。今回は待望のマユリカ編なんですよ！ 今、めちゃくちゃ忙しいやろ？

中谷：いや、ほんまにそんなことないですって。

瀨戸：「そんなことないですよ」って言うてる時期が一番忙しいやん？

阪本：むっちゃ喋りにくいな、このライター（笑）。

瀨戸：（笑） 。今回はそんなマユリカの出囃子について聞いていきたいねんけど、前回出てくれたｋｅｎｔｏ ｆｕｋａｙａから「同期で仲良くて、マユリカは『気持ちの悪い』という代名詞。出囃子はすごく良い曲だけど、僕は選ばないかなって。でも２人にめちゃくちゃぴったり！」という推薦が届いておりまして。

阪本：･･･なんですかそれ？ ほんまに推してくれてます？

瀨戸：マユリカの出囃子は何やったっけ？

阪本：『スキスキマイガール』っていう曲です。

瀨戸：ほら、阪本の口から「スキスキ」と「マイ」と「ガール」が出るって、なんかもう･･･（笑）。

中谷：ハハハハハ！（笑）

阪本：いや、タイトルですからね。ほんで「マイ」なんて全然ええでしょ。

瀨戸：この曲はどういった経緯で出囃子に決めたん？

阪本：僕が元々『クレヨンしんちゃん』が好きで、この曲がアニメのエンディング曲なんです。

中谷：かなり初期のな。

阪本：で、意外とビジュアル系バンドの方が歌ってるんです。Ｌ’ｌｕｖｉａ（ジュビア）さんっていうんですけど、やからむっちゃクセがある曲というか･･･そこが気に入って決めましたね。