「材料はたったの3つ」井村屋、「北海道あずきバー」が話題

2022.6.19 09:15

北海道あずきバーの原材料は、砂糖(北海道製造)、小豆(北海道)、食塩(オホーツクの塩)のみ(提供:一般市民 ( 医療従事者 )さん)

(写真6枚)

外袋に印刷された「原材料名」の写真がSNSで話題となった。その材料とは砂糖、小豆、食塩のみ。しかも、すべてが北海道産という内容に、「最強の硬度を誇るアイスの材料はたったの3つか・・・」「井村屋スゲーな 好感度爆上げしたわ」「オホーツクの塩、高級やで・・・」といったリプライが集まり、3.8万を超えるいいねがついた。

このアイスは、食品メーカー「井村屋」(本社:三重県津市)が手がける「北海道あずきバー」。「あずきバー」「ミルク金時バー」「宇治金時バー」「オーガニックあずきバー」がある『あずきバーシリーズ』のひとつだ。

写真をツイートした「一般市民 (医療従事者)(@lpdtmewdg8)」さんは、乳と卵にアレルギーを持つ息子さんのために「北海道あずきバー」を購入したそう。

「アイスやお菓子にはよく乳成分や卵が入っているので、なかなか息子に食べさせられるものがないんです。ちょうど蒸し暑くなってきたこともあり、息子でも食べられるアイスを探していたところ、『これなら!』と思い購入しました。程よく甘くておいしく、息子も喜んでいました」とのこと。この日以降、子どもに安心して食べさせられるアイスとしてよく買っていると話す。

また、「あずきバーが、こんなにシンプルな材料で作られていると私は知りませんでしたし、知っている人は少ないかな?と思ってツイートしてみました」と、ツイートした理由を明かしてくれた。「北海道あずきバー」が、なぜこれだけの材料で作られているのか、「井村屋」の広報担当者に訊いた。

■「北海道あずきバー」のこだわりは?

──「北海道あずきバー」は、いつからあるのでしょうか?

「あずきバー」の発売は1973年ですが、「北海道あずきバー」は、2021年3月から発売しています。

──去年発売だったのですね。なぜ「北海道あずきバー」を発売することになったのですか?

もともと2018年まで北海道産小豆を使った「あずきバー」(80ml)を発売していましたが、2019年に小豆の大不作と供給難により、一時、北米産を中心とした海外小豆を使う状況になりました。その後、北海道産小豆の安定供給が可能になり、また、国産志向の高まりを受けて、「すべての材料を『北海道産』に限定しよう!」となりました。

──なるほど。すると「北海道あずきバー」のこだわりポイントは?

使用原料を「北海道産」に限定していること。また、3つの原料だけで作った、シンプルだけど小豆の味わいをダイレクトに感じられる商品に仕立てたことです。特に「オホーツクの塩」は、通常使用している塩よりかなり高価ですが、使用するのは少量ということもあり、採用することができました。

「北海道あずきバー」は、添加物なしで、北海道産のシンプルな材料が特徴(提供:井村屋)

──通常の「あずきバー」には、小豆、砂糖、塩のほかに、水あめとコーンスターチが入っているのですね。

水あめとコーンスターチは適度な粘性と、凍らせている間に小豆が沈みにくくするために入れています。今回は、北海道産の水あめとコーンスターチの安定的な供給が難しいため入れておりません。その分、製法やほかの原料でカバーしています。実は、そこが苦労し、コストが掛かっている点でもあります。

──公式サイトでは、「あずきバー」を温めてお餅などを入れると、ぜんざいになると案内もされています。ざっくりですが、小豆に砂糖と塩を入れて煮て、煮汁ごと一緒に凍らせたということなのでしょうか?

そこには社外秘のノウハウがたくさん詰まっていますが、概ねその認識で間違いありません。

※画像は『BOXあずきバー』の製造工程(提供:井村屋)

■気になるのは砂糖の量

──砂糖が多いというリプライもありました。アイスである限り、お砂糖がある程度入っているのは仕方がないと思うのですが、砂糖についてはどのように考えられていますか?

ご承知のとおり、嗜好品(菓子・アイス)を作る上で砂糖は欠かせない原料の1つであります。それは「あずきバー」の味の決め手にもなっていますので、無くすことはできません。ただ、発売から50年近くの長い歴史のなかで、時代の流れや消費者嗜好の変化に対応して、少しづつ砂糖の量を減らしてきています。

──そうなのですね! 固いアイスとして話題になることが多い「あずきバーシリーズ」ですが、原材料についてもこれまで注目されたことが?

やはり一般的な市販アイスと比べて、シンプルな原料でできていること、安定剤や香料、着色料などを入れていない点などは注目されたことあります。また、アレルゲンも含まれていませんので、子どものファーストアイスとして安心して食べさせてあげられるという声もいただいたことがあります。

──まさに、ツイ主さんはアレルギーのあるお子さんのためにご購入されたのがきっかけでした。ツイートはご存知でしたか?

知りませんでしたが、このように話題にしていただけることは大変うれしく思います。当社の代表商品である「あずきバー」は、来年で発売50周年を迎えます。これからもみなさまへ話題を提供できるように励んでまいります。

小豆は、食物繊維やポリフォノール、ビタミンB群、鉄、カリウム、ミネラルなどが含まれることから、ダイエットや美容のために取り入れる人も多い人気の食品。アイスなので砂糖がそれなりに入っているため、食べ過ぎは避けたいが、どうせ食べるなら「あずきバーシリーズを選ぶ」はありかもしれない。「北海道あずきバー」は1本129円。

さまざまな栄養素を含む小豆(提供:井村屋)

取材・文/太田浩子

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