「ごめん、鍵返して」…男女の修羅場を描く「かるた」が話題

「修羅場かるた」一部。読み札はすべて関西弁、絵は佐藤さんの友人(経験した修羅場は数知れず)が担当している
人生一度や二度・・・出来れば遭遇したくない「男女の修羅場」。そんな冷や汗必至の場面を笑いに変える、ユニークな「かるた」が大阪・北新地で話題と聞き、取材に向かった。
成仏した話を掘り起こし、笑いに変える「修羅場かるた」
「ごめん、鍵返して」「チューのし方、なんか変わったな」「一人暮らしや言うてなかった?」・・・絵札と相まって思わずクスッとなってしまうこちらの名は「修羅場かるた」。製作したのは、大阪の色恋が咲き乱れる街・北新地で18年続く中華料理店「RAKUSUI」の店主・佐藤和博さんだ。「2020年、コロナ禍で暇だったんです。元々言葉遊びが好きで、いろいろ書き留めていたことなどから店のスタッフと考えて、最初は手書きで1部作りました」と、そのキッカケを語る。
「最初の手書きの作品を近所の立ち飲み屋に持って行って、そこにいたみんなで遊んでいたら、お客さんの『これ何回言うたか!』の一言に、その場の全員が爆笑したんです。実際に経験した方の反応がすごくおもしろくて、周りの人はその人の話を聞きたがる。そこからいろんな会話が生まれるんですよね」

成仏した話を掘り起こし、笑いに変え、人との距離をも縮める「修羅場かるた」・・・おもしろさのキーは絶妙に共感を得る「読み札」にあり。「いろんな候補があるなかから、一番『これあるわ』っていうのと、なおかつちょっとおもしろいもの、その現場が目に浮かぶようなものを厳選しています。エグいのは笑えないので、そこには気を付けてますね」と佐藤さん。
また、読み札がすべて女性目線になっているのもポイントだ。「修羅場は基本的に男性がいらんことしてそれがバレて、女性が激昂して始まるパターンが多い。その場に言い訳はあったとしても男性のセリフはなく、やっぱり女性のセリフが良いんですよね。実際、楽しみながら読んでもらっています」

次は「修羅場『予防』かるた」!? 当の本人の修羅場は…
北新地内の口コミから始まり、「商品化した方がいい」との声も増え(なかには100個欲しいと懇願した強者も)、正式に200部を京都の老舗かるた屋に発注するも、それもすぐに完売したという。再販のためクラウドファンディングで支援を募ると、支援金は100万円に迫るほどだ(6月8日現在)。
今後の「修羅場かるた」の行く末は? 「手に取ってくれる人は『3つちょうだい』『人にあげるわ』って、お土産感覚で購入してくれる方が多いんです。僕はそれが理想なんですよ。「大阪名物」として大阪のみなさんに愛されるものになって、ゆくゆくは実際の修羅場の際に『あんた、かるたみたいなことやってるんちゃうで!』って言葉が飛び交うようなところまでいけたらと思っています」と意気込んだ。

◇
「おもしろいことしか興味ない」という佐藤さん。今回、多少たりとも修羅場を笑いものにしてしまった罪悪感があるといい、その責任(?)として修羅場発生の源泉に特化した「修羅場『予防』かるた」たるものを今後制作予定だとか。取材中、何度「修羅場」というワードを聞いただろう。さぞ当の本人は凄まじい修羅場を・・・「僕は愛妻家なので、修羅場経験はゼロですよ」。「修羅場『予防』かるた」は、かなりの期待ができそうだ。
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