芸人が本気でアイドルを目指す、謎すぎるプロジェクト『ｔｈｅ ｉｄｏｌ』。ＹｏｕＴｕｂｅ上でお笑いファンを賑わせていた同企画だったが、ついに「よしもと漫才劇場」（大阪市中央区、通称：マンゲキ）で、アイドルメンバーによるパフォーマンスが初お披露目された。

取材・文／Ｌｍａｇａ.ｊｐ編集部

同プロジェクトの発案者は、２０２１年、２０２２年の『Ｒ-１グランプリ』ファイナリストで、ピン芸人のｋｅｎｔｏ ｆｕｋａｙａ。「誰でも会える、お金にならないアイドル」をコンセプトに、高見雄登（スーズ）、中谷祐太（マユリカ）、ケツ（ニッポンの社長）、稲田美紀（紅しょうが）、浦井のりひろ（男性ブランコ）の候補生５名を「本気でアイドルにしよう」というもの。

ｋｅｎｔｏのＹｏｕＴｕｂｅチャンネルで１２回にわたって「強制オーディション」や「歌唱力テスト」など、候補生がアイドルへと成長する模様を配信。コメント欄も回を重ねるごとに熱を帯び、「推しメン情報」が飛び交う事態にも。

そして５月２７日、ＹｏｕＴｕｂｅを飛び出し「よしもと漫才劇場」でデビュー曲を初披露することに。チケット即完の会場には、推しのメンバーカラーのペンライトやチューブ（ｋｅｎｔｏが優れたと思うパフォーマンスをした候補生に渡していたもの。詳しくはＹｏｕＴｕｂｅを要確認）を手に、なかには手作りのうちわを握りしめたファンもおり、会場の熱気はアイドルのコンサート会場さながらだ。

舞台上に登場したｋｅｎｔｏは、その光景に「みんなイカれてるぜー！」と笑顔。同日には見届け人として、ヘンダーソン・中村、ロングコートダディ・堂前、ニッポンの社長・辻ら７人の芸人がかけつけ、中村は「舞台袖で（『伝説の一日』で）ダウンタウンさんが漫才したときくらい芸人が見てる」と、芸人からの注目度の高さを語る場面も。