本物そっくり…おじいちゃんが和紙で作るフェイクフード

2021.1.28 14:15

和紙で作られたフェイクフード作品「たこ焼き」。ひっくり返す瞬間の生地の流れ方などリアルに表現されている

(写真16枚)

「SNSでのコメントを見るとガッツポーズをしたくなる」

作品作りのきっかけは、約10年前のちょっとしたイタズラから。奥さんが職場へ持って行くお菓子に、ダンボール紙で作ったクッキーを入れてみたところ、「間違えて食べそうになったじゃないの!」と怒られるほどリアルな作品が誕生したという。

「特にテーマもなく、仕事にもせずマイペースに思いついたものを作るだけ」というのが西滝さん流で、雑誌で目にしたものや身の回りにある「551」の豚まんなど、これまでの作品は300点を超える。SNSでいちばん反響のあった、形を丸めていく途中のたこ焼きや、とろりと流れ出そうな半熟卵など、動きを感じられる切り口も魅力で、「画家の息子から見た目のチェックが入るので、テイク3まで作り直すことも」と笑う。

551蓬莱の豚まんの下に敷かれている薄木(ザブトン)に残ってしまう皮も再現

美大を卒業後、住宅会社で広告系の仕事をし、退職まで物作りはしていなかった西滝さん。「SNSは詳しくないのですが、作品を楽しんでくれるコメントを見るとガッツポーズをしたくなりますね。新しい作品を生み出せるのは見てくれる方がいてこそ」と、2年前からほぼ毎日作業を続けている。

現在、大阪・梅田の「カワチ画材 阪急三番街店」(大阪市北区)で、2回目となる『おじいちゃんの和紙アート作品展』が開催中。関西の粉もんや屋台グルメなど、約20点の新作が展示されており、思わずガラス越しにじっとのぞき込む通行人の姿も多い。

「カワチ画材 阪急三番街店」(大阪市北区)で新作約20点を展示中

「カワチ」企画部の水口靖一郎さんは、「前回の心斎橋店での展示は、遠方から鑑賞に来られる方もいるほど反響がありました。直に目にすると、グラタンの焦げ目など写真だけでは分からない、細やかなクオリティの高さを感じてもらえるのでは」と話す。

開催期間が緊急事態宣言と重なってしまったため、期間は2月18日まで延長され、店外の通路からでもガラス越しに鑑賞できるよう展示されている。当面の間、10時~20時までの短縮営業中。

取材・文・写真/塩屋薫

メガネのおじいちゃん『おじいちゃんの和紙アート作品展』

期間:2021年1月9日(土)~2月18日(木)
時間:10:00~21:00 ※緊急事態宣言を受け、当面の間は20:00までの短縮営業
場所:カワチ画材 阪急三番街店(大阪市北区芝田1-1-3 阪急三番街北館 B1)
料金:入場無料
電話:06-6372-3888

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