オフィス空間にアート作品を展示したら快適?FM局で展覧会

2020.9.30 21:35

藤井桜子《0512_04.》2020年 デジタルドローイング、アルコールインク

(写真7枚)

オフィスという社会空間にアート作品を展示したらどう見えるのか、どんな影響があるのか。そんな興味深い実験が大阪でおこなわれる。ラジオ局・FM802のオフィスで10月2日と3日に開催される「ART in OFFICE “SESSEN”」だ。

タイトルのSESSENとは「接線」のこと。それは、多くの人が交流し長い時間を過ごすオフィスと、若く才能溢れるアーティストたちの作品が接する場、ということか。アーティストは、溝渕珠能、小谷くるみ、松村咲希、藤井桜子、田村琢郎、安田知司、YUGO.の7名。ジャンルは絵画、立体、デジタルドローイングなどさまざまで、こうした作品がオフィスに並ぶ風景を想像するだけでワクワクする。しかも放送局ならではの、コンテンポラリーアートと音楽の融合を楽しめる仕掛けもあるというのだから、なおさらだ。

YUGO.《REBORN》2020年 アクリル絵具、油性ペン

オフィスに並ぶ作品を見て、アートがいかに空間を快適にするか、インスピレーションの源になるかに気付いたら、今度は自宅にも作品を飾ろうと思う人が現れるかもしれない。アートを楽しむ価値観を共有する場としての「接線」、それこそが本展の核心だろう。

会期は10月2日・14時から19時、10月3日・12時から17時の2日間。公式サイトから事前予約優先制となる。

文/小吹隆文(美術ライター)

ART in OFFICE “SESSION”

期間:2020年10月2日(金)・3日(土)
時間:14:00~19:00(10/2)、12:00~17:00(10/3)※入場は終了1時間前まで 
会場:FM802、FMCOCOLO(大阪市北区天神橋2-2-6 大和南森町ビル9F)
料金:入場無料

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