山下達郎配信ライブ、それは音楽界の未来を見据えた革命だった

『氣志團万博』での山下達郎(写真/菊地英二)
■ネットを介してのヴァーチャルなライブの新たな可能性
「日本の音楽を変えた人ですからね」・・・2017年開催の『氣志團万博』で流された綾小路翔のコメント映像に答えるように最初に披露されたのは、近藤真彦に提供した『ハイティーン・ブギ』だった。「山下達郎です。夜露死苦!」。なんて音楽愛に満ちたお茶目な人なんだろうか。
そして台風のなかステージを見つめる観客のため、「バラードをやめました。最後まで突っ走ります!」とセットリストを変更したことを宣言。最高にエッジィでファンクロック『BOMBER』から『硝子の少年』とアッパーチューンを続け、『アトムの子』では、なんと竹内まりやがいつの間にかコーラスに参加している様子が映される。
曲の途中、「アンパンマン」のフレーズを両手をグーにしたアンパンマン風ポーズで歌う達郎氏。チャーミング過ぎる。『恋のブギ・ウギ・トレイン』では、台風の雨粒が勢いよく降りつける『氣志團万博』名物のキャットステージに飛び出し、圧倒的なカッティング・ギターを披露。SNSでは、「さすがカッティングの鬼!」の声が飛び交う。

最後に披露されたのは、サビ部分の歌詞が、この日の観客のためのように響いた『さよなら夏の日』。ハンドマイクで語りかけるように披露されたその美し過ぎるエンディングに、画面の前で思わず拍手しかけた瞬間、アンコール的に1986年のライブ映像が流れ出した。
長い黒髪と赤いシャツ、デニム姿の30代になったばかりの達郎氏のエモーショナルでソウルフルな歌声とパフォーマンスによる『SO MUCH IN LOVE』と『プラスティック・ラブ』(竹内まりや曲)だ。
もしこれが当時を知るファンと、初めて見たファンが互いにネットを介して感動を伝え合うところまで計算された配信だったのだとしたら・・・これもまた、リアルとは異なる「ネットを介してのヴァーチャルなライブ」の新たな可能性と言えるのではないか。
『TATSURO YAMASHITA SUPER STREAMING』
日時:2020年7⽉30⽇(⽊)・20:00〜21:10
料金:4500円
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