使い捨てマスクの需要がいまだに高いなか、自販機向け飲料販売を展開する「ファーストベンディング」（兵庫県伊丹市）が、自販機でドリンクと一緒にマスクを販売。そのユニークな販売手法について話を訊いた。

大阪市内で目にした自販機は、難波にほど近い浪速区幸町に設置。ドリンク用の自動販売機に、「マスク緊急入荷」「マスクでウイルスを防護してチオビタで栄養補給」などと貼られ、５枚組みのマスクがチオビタ・ドリンクとセット（４８０円）で販売されている。

同社の担当者は、今回の取り組みを「（マスクの転売は禁止されているので）正規の仕入れ先が確保できた２〜３週間前から。マスクがなくて困っている方に喜んでもらえたら、という社長のアイデアです」と説明。

また、関西らしく商売っ気を感じるセット販売だが、実は「マスクのみの販売だと重量がなく、自動販売機にセットしても落ちてこないので、セット売りにしています。」と納得な理由を明かした。

「関西エリアに約３００台設置していますが、この商品は設置場所などを検討して販売しています。今は、大阪市内のほか、池田市、豊中市、宝塚市、伊丹市、尼崎市、西宮市など約４０カ所くらい」とカエルの看板が目印の自販機で販売。「コロナ疲れでストレスを感じている方に、一緒に栄養補給もしてもらえれば」と話した。