一時休刊か続行か、悩む関西の出版業界の対策は?
除々に書店が減少傾向にあり、不況と向き合っている関西の出版業界。非常事態宣言を機に、商業施設の書店や、取材先でもある店舗が続々と休業を発表。地元の情報を発信し続ける雑誌に、この危機的状況をどう立ち向かうのか、また何を発信していくのかを各社に聞いた。
関西のグルメ情報を発信し続ける『あまから手帖』(クリエテ関西)と、京都・滋賀に特化した『Leaf(リーフ)』(リーフ・パブリケーションズ)は、4月中に関しては予定通り。5月発売分に関してはリモートワークを進めつつも、取材を進め、それぞれがテイクアウト特集を提案する。来客が減ってしまった飲食店が、テイクアウトへと移行しつつある状況を踏まえた内容だ。
「『あまから手帖』は食の業界あっての媒体です。外出自粛が続いているなか、飲食店や生産者への支えとなるような取り組みや、外出が厳しいなかでも、読者が食を愉しめる情報を提供していきます。食を愛する読者の皆様に安全でおいしい情報をお届けすべく、精一杯取り組んでまいりたいと存じます」と、「クリエテ関西」の担当者は語る。
また、4月28日発売号から6月9日発売号まで、4号分の休刊を決めたのは隔週発刊の『関西ウォーカー』(KADOKAWA)。編集長・本田麻己さんは、「約26年間、皆さまに愛していただいた『関西ウォーカー』を一時的に刊行できなくなる事、本当に申し訳なく思っております。1日も早く事態が収束し、また皆さんに『おでかけ情報』をお届けできることを願います」と語っている。
また、女性向けの『SAVVY(以下サヴィ)』、街の酒場を主に発信する『Meets Regional(以下ミーツ)』を発刊する京阪神エルマガジン社の辻本弘樹編集部長は、「サヴィの『梅田』号、ミーツの『京都』号は、4・5月発売分は合併号とすることを決定いたしました。ナンダッテーって感じですが、自粛後たっぷりと楽しめる内容です。いまは我慢して、自粛後はおいしいものを食べに行きましょう!」と、今後の街を活性化を担っていきたいという。
また、雑誌は制作するのにリサーチから含めると数カ月かかるが、現在は即時性の情報が求められるため「サヴィ」と「ミーツ」は連携して、「#togokansai」というハッシュタグを設けて、テイクアウトの情報を収集して紹介。インスタグラムとニュースサイト「Lmaga.jp」で情報を、編集部員が更新し続けている。また、「関西ウォーカー」もネットでの情報発信を強化していくという。
新刊は、休業中の書店には並ばないかもしれない、しかし、これまで雑誌を支えてくれた街のため、家で自粛する人が「収束後のお楽しみ」を見つけるために、各社がそれぞれ工夫を凝らしていく。
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