大阪・松井市長、花見自粛要請せず「社会を動かすのが職務」

2020.3.14 10:00

定例会見がおこなわれたこの日、「大阪城公園」の入り口では桜のソメイヨシノによく似たベニバスモモが満開になっていた(3月12日14時頃・大阪城公園)

(写真2枚)

大阪市の松井一郎市長は3月12日、「大阪市役所」(大阪市北区)で定例会見を実施。東京都をはじめとする各地での花見自粛要請の報道を受け、「(大阪市は)自粛要請はやめようと思う。屋外であり、注意しながらやってもらいたい」と語った。

この日の午前中、「大阪府新型コロナウイルス対策本部専門家会議」に出席していた松井市長は、「クラスター(集団感染)が確認された場に共通するのは『換気悪い密閉空間』、『多くの人が密集』、『近距離での会話や発声』という3つの条件が同時に重なった場」と紹介。

「これまでは100%コロナに近づかない対応だったが、コロナがわかってきたなかうまく付き合って、社会を動かしていくことが我々に求められる職務」と説明した。

今後、市では3つの条件が同時に揃う場所、場面を予測。できるだけそれを避けた環境にした上で、現在停止している市の施設やイベントを再開する方向で各担当部局と調整に入っているという。

また、お花見に関しても「お花見の自粛要請はやめようと思っている。あまりにも盛り上がってカラオケとかやりだすと(飛沫するため)具合が悪いが、お花見自体は屋外。酔い過ぎず、お茶とかで冷静に距離を取りながら、独自の判断でやってもらいたい」と語った。

取材・文・写真/岡田由佳子

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