京都の世界遺産「西本願寺」（京都市下京区）で１７日に開幕した『京都国際映画祭』。毎年、同映画祭から国際的な活躍が期待される俳優に贈られる「三船敏郎賞」に、中井貴一が選出された。

１９８１年、映画『連合艦隊』でデビューし、以降、数々の映画、ドラマで活躍してきた中井。「がむしゃらにこの世界を走ってきたんですけが、この歳になって評価される、賞をいただけるというのは、もういっぺん、ここから頑張れよと言われているような気がします。しかも、先輩の名前が付いた賞ですから」と、受賞を喜んだ。

また、三船とはかつて共演したこともあるという中井。「教えていただくような話は現場ではしなかったんですけども、役者というのは『居る』だけで何かを伝えるようにならなきゃダメなんだなと。芝居をするテクニックよりも、存在感をどうやって作っていくのかはその人の歴史なんだなと痛感しました」と、当時を振りかえった。

過去の「三船敏郎賞」には、役所広司（２０１４年）、仲代達矢（２０１５年）、阿部寛（２０１６年）、浅野忠信（２０１７年）、佐藤浩市（２０１８年）らが選出されている。