街なかを金魚泳ぐ、奈良県の不思議な光景

「日本一の販売生産量にもなった大和郡山市」
ふらりと回るだけでも、これだけたくさん目に付く金魚たち。なぜここまで金魚推しなのか? 市の地域振興課・山地晋さんと農業水産課・宮本和幸さんにお話を伺った。

──「平和のシンボル、金魚が泳ぐ城下町」という市のキャッチコピー通り、金魚が泳ぎまくっていますが、なぜ金魚なのですか?
山地さん「江戸時代(1724年)、柳澤家が甲斐の国から大和郡山へ入部したときに、金魚養殖の技術を持ってきたと伝えられています。幕末に武士の副業として、明治以降は地形の利もあって金魚池が沢山つくられ、盛んに養殖されてきた歴史があるからです。なぜ、ここまで金魚養殖が盛んかというと、水質と気候が(金魚養殖に)良かったからなんですよ」
──養殖といえば、金魚の生産量も日本で1~2位を争うほどだそうですね?
宮本さん「2017年のデータで、年間5515万7千尾も販売されています。金魚すくい用の品種・和金の販売生産が圧倒的で、日本有数と言えると思います。すべての市町村さんの生産量を把握している訳では無いのですが、過去にニュースで日本一の販売生産量と記載された事もありますよ」

──金魚すくいと言えば、今年から市が主催の『全国金魚すいくい選手権大会』が『世界大会』に格上げになったとか?
山地さん「そうなんです、優勝したら世界一になれます」
──これだけ金魚が街を侵略していますが、街中に金魚が泳ぎ出したのはいつ頃からですか?
山地さん「せっかく観光に来ても(金魚の街なのに)金魚があまり居ないという事で、地元・柳町商店街の方々の主導で5~6年前から始まりました。そこで市も協力して2016年に『全国金魚のお部屋・おうちデザインコンテスト』を開催し、屋内・屋外最優秀賞、特別賞受賞者の作品を展示しています。地元商店街さんがさまざまなアイデアを出して、市も一緒になってという感じです」

ずっと昔から、城下町の養殖池で金魚達が泳ぎまくっていた大和郡山。今では商店街店主や観光協会職員が自ら考案し、街におもしろ金魚水槽が増殖しているのだという。
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