ポートタワーから、神戸の酒文化を発信

2019.6.1 08:00

6月1日にオープンした「SAKE TARU LOUNGE」。窓際の席が20分に一周回転するため、バーカウンターも1週するごとに登場して次のドリンクをオーダーしやすい

(写真8枚)

神戸のランドマーク「神戸ポートタワー」(神戸市中央区)の3階展望フロアに、清酒ラウンジ「SAKE TARU LOUNGE(サケ タル ラウンジ)」が6月1日にオープンする。

2018年12月までは360度の眺望が楽しめる回転喫茶として世代問わず愛されてきたが、今後目指すのは大人の場所。これまで、同タワーを使用した『コーベ サケ タワー』や紅茶の『神戸ティーフェスティバル』など、神戸の魅力を発信するイベントを企画してきたプロデューサー・坂野雅さんが運営する。

「六甲から生まれるおいしい水、酒蔵、そして港があったからこそ全国へと発信できた酒文化が神戸にはある。その海と山が見え、こんなにも神戸の魅力をできる場所はほかにはない。これから、展望3階だけは大人のメリーゴーラウンドがテーマ。景色が回っているのか、自分が回っているのか(笑)、そんな感覚で楽しんでもらえる場所になってほしい」と話す。

この清酒ラウンジでは、神戸市と西宮市にある酒処・灘五郷(西郷・御影郷・魚崎郷・西宮郷・今津郷)の酒を取り揃え、椅子などの家具には酒樽を活用。酒(700円〜)や3種飲み比べ(1500円)のほか、神戸元町のスパイスカレー店「チーニーカリー」のデリなど、その日ごとに地元神戸のお惣菜が並ぶ。また、チーズとワインの専門店「ランス」が選ぶチーズ、新進気鋭のショコラ・ブランド「ジョイス」のチョコなど、あらゆる面で神戸らしさを追究している。

気に入った店にしか卸さないショコラティエによる「ジョイス」。希少なカカオをつかった「メキシコクリオロ70%」400円は日本酒に合う繊細な味わいに
気に入った店にしか卸さないショコラティエによる「ジョイス」。希少なカカオをつかった「メキシコクリオロ70%」400円は日本酒に合う繊細な味わいに

インバウンドでは京都や大阪に遅れを取っている神戸だが、坂野さんは「この場所が『酒ツーリズム』の起点として機能し、神戸の酒蔵を巡るきっかけになってほしい」と力を込める。営業は10時から21時まで(12月から2月の間は10時から19時まで)。なお、神戸ポートタワーの入場料(大人700円)が別途必要。

取材・写真/権藤将輝

「SAKE TARU LOUNGE」

2019年6月1日(土)オープン
住所:神戸市中央区波止場町5-5 神戸ポートタワー展望3階回転フロア
営業:10:00〜21:00、12月〜2月は〜19:00(共にLO30分前)
※ポートタワー入場料大人700円必要

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