甘いと辛いのハーモニー、スイーツも激辛仕様に

辛さの余韻が残るなか、お次は和菓子屋「京鳴海 篁庵（たらむらあん）」さんへ。こちらにあるのは、甘いお餅にたっぷりと降りかかったスパイスの「激辛羽二重餅」。辛さがまず襲ってきて、そのあと甘味が広がるという一進一退の攻防。人生で初めて体験する、この味覚。うまいか？ と聞かれたら、「ここでしか食べられない味」と答えるしかない。

まだ２店だけにも関わらず、結構口がツラくなってきた。次の目当ては、スーパー「ライフシティ」内にある、４代続く町のお豆腐屋「四代目山下とうふ店」さん。なんか勝手にほのぼのするが、こちらも激辛のお店。油断は禁物だ。こちらでいただけるのは、「激辛豆乳どーなつラスク」（１７０円）。見た目は、ふつうにかわいい。これはいけると思いきや、お店の方に「本当に辛いのでちょっとずつ食べてください」と注意を受ける。

その言葉にちょっとビビってしまったので、小さく割ってちっちゃな破片を食べることに。パク･･･あ、え、か、からいぃ〜！ てか、太ももに汗かいてきた！ なんだこれ。口のなかどころか、全身が急にリアクション王になって毛穴全開って感じ！ 聞けばこのラスク、ハバネロを抜いて世界一辛いトウガラシに認定されたジョロキア（現在は世界３位）をたっぷりと使用。わずか１ｃｍ弱の破片にして、この破壊力。マジヤバイ。

消えない辛さにヒイヒイ言っていたら、同伴した編集者が「辛いのにはホットコーヒーがいいらしいですよ、『月曜から夜ふかし』で言ってました」と、ホットコーヒーを持ってきた。辛いのに、アイスじゃなくてホット？ 半信半疑でを飲んでみるが、「んー、口いっぱいに辛いの広がっただけやんか！！」。さらに辛い！ 余計に熱い！ ホットコーヒーなんて全然効かん！マツコのうそつき。

最後に、激辛参加店「焼き立てパン工房・ぷりえ」さんで、唐辛子がまぶされた「大辛口焼カレーパン」（１００円）をゲット。もうお腹いっぱいだったため、辛いものが苦手な編集者が初めて挑戦。「辛いですねー。めっちゃ汗かいてきました」って言ってるが、そんなん今まで食べた辛さに比べたら１００分の１くらいやわ。

というわけで、京都・向日町の「激辛商店街」は間違いなく激辛だったわけだけど、マップによると「ハバネロ入り激辛カレーつけ麺」（そば処 にし村）や「ブットジョロキアドック」（まぁ’ｓキッチン）など、まだまだ恐ろしいメニューもあるよう。１０月２８日には、同地で激辛日本一を決める『ＫＡＲＡ−１グランプリ』も開催されるので、我こそは！という人はぜひ参加して、一刀両断されてみて。

取材・文・写真／岡田由佳子