神戸市北区、山に囲まれたのどかなロケーションにある人工サーフィン施設「ＫＯＢＥ-ＲＥＹＥＳ（神戸レイーズ）」。波情報などに左右されずに、良質なウェーブでサーフィンできるとあって、関西在住のサーファーやサーフィン未経験者を中心に人気上昇中だ。

３年前からプロジェクトを始動した同施設。今年の５月に本格始動し、日本とアメリカで特許を所得した装置を使用。およそ横６０ｍ×縦１００ｍ、水深１ｍの大きさの施設で、サーフィンを楽しむことができる。

経験者は基本的に１本の波に２名で、ショートの中上級者ならアクションを入れてのライドが可能。午後からのフリーのセッションなら２時間４５分。運良く２名で貸し切りとなれば、２分半毎に波が起こるので毎回乗れば、かなりの充実度。

「同じ波が来るので、技の練習にも最適」とリピーターも多く、夜まで楽しめるので仕事帰りにスーツ姿で来るサラリーマンや、海に波がない日は一般のサーファーで賑わう。だが、意外に多いのが「ずっとやってみたかったけど、いきなり海に行くのはハードルが高い」という中高年層が多く、なかでも４０代以上の男性が最も多いんだとか。

未経験者であれば、基本的な乗り方を教えてもらえ、手前のスープ（波がくずれた後の白波）で立つ練習をし、最終的には奥のウネリからチャレンジ。その日のうちに自力で波にほぼ乗れてしまうそう。海であれば、熟練者が優位に立つため、ビギナーが良い波に乗れる機会なんてほとんどなく、この人工プールの波は本当に貴重な体験だ。

サーフボードやウェットスーツなどのレンタルもあり、シャワーや更衣室も完備。普通に海水浴に行く準備だけでＯＫという手軽さも魅力。また、女性は、全てのレンタル代無料というサービスも。午前中の３セッションは完全予約制で少人数制、午後から予約不要だが大人数になる可能性あり。１セッション１００００円/１名（別途簡易保険２００円）。年内は１１月末まで営業予定。

取材・文／天見真里子