いくつになっても女子でありたいが、子どもっぽい遊びには飽き飽きした「大人女子」。最近は、そんな彼女たちが注目するスポットが関西に増え、なかには若者向けと思われながらも大人仕様へと進化しているサービスも登場している。

例えば、２０１７年にテレビで紹介されて２０代女性を中心に人気を集めた神戸の温泉施設「神戸みなと温泉 蓮」のナイトプール。今年はメインターゲットを３０歳後半から５０歳前半まで引き上げ、担当者が「大人の雰囲気なので水着になっている方は少なく、雰囲気を楽しんでおられます」と話すとおり、プールサイドでＳＮＳ映えする写真を撮って過ごすという。

また、ファミリー向けに用意されることの多いホテルのコンセプトルームにも大人向けが増殖。癒やし系なルックスが人気のぬいぐるみ「かえるのピクルス」コラボルーム（ホテルバリタワー天王寺）や、販売開始後わずか３５分で完売したというＴＶアニメ『銀魂』とのコラボルーム（からくさスプリングホテル関西エアゲート）なども家族で訪れるより、女性だけで好きな世界に浸る時間を楽しむのだろう。

さらに、８月１日にオープンする「ＰＥＡＮＵＴＳ ＨＯＴＥＬ（ピーナッツホテル）」にいたっては、各部屋にスヌーピーやその仲間たちがデザインされているにもかかわらず、ほとんどが２人部屋。１室３万からという料金設定からも、ホテル側が大人な女性をターゲットにしているのは明らかだ。

マーケティング調査会社のニールセンが２０１７年に発表したＩｎｓｔａｇｒａｍの利用者数では、４０代・５０代の女性の利用者数が４５％・１１２％増と前年から飛躍的に伸びたことからもわかるように、いくつになっても新しいことに興味津々な女性たち。とは言え、若者と同じ遊び方では躊躇することから、大人度をアップしたサービスが関西に増えているのは確かで、今後は更に加速して行くに違いない。