『カンヌ国際映画祭』でパルムドール（最高賞）を受賞した映画『万引き家族』の舞台挨拶が１０日、大阪「ＴＯＨＯシネマズ梅田」（大阪市北区）でおこなわれ、主演の安藤サクラ＆リリー・フランキー、是枝裕和監督が登場した。

今回、初めての夫婦役を演じた安藤とリリー。「何度も（企画が）あったけど、そのたびに流れていた。今回やっと。すごく理想の女性」というリリーに対して、安藤は「すごく失礼な言葉になっちゃう気がするんですけど、なんていうんですかね･･･、落ち着いて自分なんかよりもいろんなものを見ていた『老犬』っていう感じ」と評し、会場を笑わせた。

また、『カンヌ国際映画祭』では、審査員長の女優ケイト・ブランシェットから、「今回の審査員の私たちが、今後あの泣き方をしたら、安藤サクラの真似をしたと思って」と賛辞を贈られたことについて、「（みなさんが映画を）観る前なので、なんかイヤです。そういう風に見られちゃうから。是枝監督に操られるがまま、と思って現場にいたので」と謙遜した安藤。

舞台挨拶の最後には、「大阪はスーパーとか近所での拡散はすごく力があるように感じております。大阪でいつか『万引きのお姉ちゃん！』って言われるのをすごく楽しみにしています」と笑顔を見せた。映画は６月８日から全国で公開中。