世界が認めたショコラ、新作が続々登場

2017.11.3 09:00

苺とふきのとう(左上)、クロモジ(右上)、柚子とエスペレットピーマン(左下)、ペルー・サンマルティン(右下)のショコラが。五感を駆使して味わいたい

(写真3枚)

チョコレートの世界的な大会で受賞を続ける「パティシエ エス コヤマ」(兵庫県三田市)のオーナーシェフでありショコラティエでもある小山進さんが、大阪市内のホテルで新作ショコラの発表をおこない、ショコラ1粒1粒の誕生までの想いを語った。

新作のテーマは「DISCOVERY〜終わりなきカカオ探求の旅〜」。カカオや素材への探求心から得られた多くの発見によって生み出されたショコラは60種類。そのうちの4品が、フランスで最も権威のあるショコラ愛好会「C.C.C.」のコンクールに出品された。小山シェフは2011年から出品要請を受け、昨年まで毎年最高位を獲得。今年も、7度目の最高位「ゴールドタブレット」を受賞したと10月28日に発表された。

新しい発見だけが「発見」ではないと話す小山シェフ。新作ショコラは、過去に使用した素材をもう一度見直すことで出合った「発見」から生み出されたものも多い

この「C.C.C.」に出品された4粒のボンボンショコラは、「SUSUMU KOYAMA’S CHOCOLOGY 2017」として11月2日から販売を開始している(1728円)。なかでも「HARU〜赤と緑が交差するとき(苺とふきのとう)〜」は、イチゴの甘酸っぱさと、かすかに感じるふきのとうの苦みの2層が印象的。味わいがひと口ごとに変化して、ショコラの奥深さを感じてワクワクしてしまう。ほかにも、高貴な香りのクロモジや、柚子と唐辛子の効いたプラリネ、そして小山シェフが新しく出合ったカカオの味わいを楽しめる。

ボンボンショコラやタブレットなど、今年も多数の新作が発表された

新作はほかにも、「インターナショナル・チョコレート・アワーズ2017」で金賞を受賞したショコラや、青のりや奈良漬など日本独特の素材を用いたユニークなタブレット(板チョコレート)など多数が発表された。小山シェフは「いつか、カカオフルーツの種をかじっただけでどんなチョコレートになるかわかるようになりたい」と話す。今後もカカオや素材への探求はとどまることはなさそうだ。

取材・文・写真/太田浩子

『パティシエ エス コヤマ』

住所:三田市ゆりのき台5-32-1
営業:10:00〜18:00 ※水曜休
電話:079-564-3192

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