日本スポーツに革新を、武井壮の野望

2017.8.22 07:00
(写真5枚)

全ジョッキーが耳を傾けたという競馬界のレジェンド・武豊の騎馬術や、球界屈指の投球術で打者を翻弄するオリックス・金子千尋投手のセルフ解説など、関西ローカル、しかも深夜放送ながら、現役のアスリートたちから熱い視線が注がれているスポーツ番組がある。「大阪発、日本スポーツに革新を!」をキャッチコピーに掲げ、「百獣の王」ことタレントの武井壮が牽引する『戦え!スポーツ内閣』(毎日放送)がそれだ。

2016年10月にスタートし、他局の人気番組がひしめく水曜深夜枠ながら視聴率もじわじわと上昇、その内容の面白みと深みから系列局からも注目され、岡山・愛媛・長崎と徐々に放送エリアを拡大してきている『戦え!スポーツ内閣』。並々ならぬ思いからスタートしたという同番組について、メインMCの武井壮に話を訊いた。

「アスリートもエンタテイナーであるべき」(武井壮)

──2016年10月からレギュラー放送となった『戦え!スポーツ内閣』。アスリートの本質に迫りながら、パーソナルな魅力もしっかり引き出し、スポーツ選手からも好評だそうですが、番組には武井さんの思いも相当詰められているとか。

そうですね。僕は、アスリートが競技だけやっていればいい時代はもう終わりだと思っていて。今はアスリートもエンタテイナーであるべきだと思っています。競技力を高めるだけでなく、それをより多くの人に楽しんでもらえる機会を作らなきゃいけない。この番組では、アスリートが持ってる技術や知識、経験なんかを、彼らのパーソナリティも含めて観る人が楽しめるように紹介していきたいと思っています。

毎日放送『戦え!スポーツ内閣』番組風景

──武井さん自身が競技者であるからこそ、掘り出せるエピソードも過去の収録では多々ありましたね。

ゲストで来てくれたいろんなアスリートたちは、僕が今もいろんなスポーツを体験して学んでいるのを知ってくれているから「この人、ちゃんと分かっているんだな」と思って聞いてくれることはありますね。あと、僕は今44歳なんですけど、アスリートたちが少しお休みをしたら・・・くらいのレベルで体をキープできているのも大きいですね。僕の仕事は、アスリートの動きを見て、学んで、しゃべって、実践して、観てもらうこと。トップ選手が登った山の高さには敵わないけど、それを横に倒して横幅としたとき、自分はその横幅で勝負してるんです。そこでは僕も負けない自信もあります。なので、お互いにリスペクトしながら新しいものが生まれているような気もします。

──だからこそ、他の番組では聞けないようなお話も披露してくれる、と。

そうですね。やっぱり現役のトップアスリートと、輝ける功績をもった大臣(この番組でのコメンテーターの呼び方/金村義明、前園真聖、篠原信一、青木愛らがいる)との絡みだけだったら、一般の人が分かりにくい専門用語や感覚の表現などが出てきたりするので、それを僕が一般の人でも楽しめるような言葉に変える、通訳みたいな役割を担っていると思っていて。それをより分かりやすく、楽しめるエンタテイメントなトークに変換するのが僕自身の勝負だと思っています。

左から、シンクロ大臣・青木愛、長官・小杉竜一、議長・武井壮、神スウィング大臣・稲村亜美

毎日放送『戦え!スポーツ内閣』

出演:武井壮、小杉竜一、篠原信一、前園真聖、金村義明、青木愛、稲村亜美、ほか
放送:毎週水曜・23:58〜翌0:53
※8月23日(水)のテーマは「日本国民総ダンサー時代へ!今こそダンス!ダンス!ダンス!」

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