三浦大知「積み重ねたからできたこと」

2017.3.27 12:00
(写真3枚)

「30歳で、ここからようやくもう1回スタートという気持ち」(三浦大知)

──3月22日に発売された「国立代々木競技場第一体育館」でのLIVE DVDのMCでも、「積み重ね」と「繰り返し」でここまで来たっておっしゃられてたのが印象的で。過去の演出をもう一度進化させたライブ演出や、ツアータイトルの『(RE)PLAY』にもそれが表れてるなって。

「そうですね、でもこのツアーのアイデアは、実は僕じゃなくて。今度のツアーで何をすればいいんだろうって、すっごい考えこんじゃって、KREVAさんとごはんを食べに行ったときに、悩んでるんですよねって相談をしたら、『だいちゃん(三浦)はいろいろやってきたんだから、新しいことじゃなくても、今までやってきたことをもう一回今の三浦大知がやる、ライブのベスト盤みたいなのがいいんじゃないの』って。そうすれば今まで応援して下さってるファンの方も、初めて見に来るファンの方もどっちも楽しめるんじゃないって言われて。あ、ほんとその通りだなって思って」

──おお、KREVAさんが。

「これまで、三浦大知がやるべきことは新しいものを作ることだっていうのに結構しばられて、過去に自分がやってきた積み重ねみたいなものをあんまり見られてなかったんですよね。でもそう言われた瞬間に、あのときの演出を今の自分だったらどうするか、とかいろいろアイデアが湧いてきて。積み重ねたからこそできるっていう三浦大知らしさがあるなということを気付かせてもらって、KREVAさんには助けられました」

6thアルバム『HIT』
6thアルバム『HIT』

──同じく発売されたニューアルバム『HIT』は、自身最高難易度のダンスに挑戦した『Cry & Fight』や、ブレイクダンス世界大会『Red Bull BC One World Final 2016』のテーマソング『(RE)PLAY』、そして『仮面ライダーエグゼイド』のテレビ主題歌『EXCITE』などのシングルに加え、すでにライブでは披露されていた『Neon Dive』や『Hang In There』が収録されています。まさにこれまでやってきたことを表したアルバムになっていますね。

「2016年は例年よりも三浦大知の音楽を聴いたり、パフォーマンスを見てくださることが多かったと思うんですね、そういう機会をたくさんいただけたというか。なので、今まで応援して下さってる方たちはもちろん、三浦大知のアルバムを初めて聴く人もたくさんいるだろうなと思ったので、1個のテーマに絞るよりは、今、自分にHITしてるものをいっぱい詰めこんでアルバムを作れば、間口の広いアルバムになるのかなと。いろんな楽曲が楽しめるので、そのなかから聞いてくれたみなさんになにかヒットする曲があればいいなという気持ちで作りました」

──1曲目の『Darkest Before Dawn』から、全体的に背中を押してくれるような曲が多いなと思いました。これまでの経験とか立場を踏まえてのメッセージもあるんですか?

「今年30歳になるんですが、もちろん恋愛の曲も好きなんですけど、自分が曲を作るってなったときに、人生観を歌うほうが単純にリアルになった気がするんですよね。これまで自分がやってきたこととか、歩んできたこととかを言葉にするほうが、今の三浦大知には合うのかなって思ったんです」

──1番最後の『Hang In There』は和訳すると「頑張って」という意味だそうですね。

「『頑張って』って意味なんですけど、ただの『頑張って』じゃなくて、今の現状に負けるな、踏みとどまるんだみたいな、厳しいときに言う励ましの言葉らしいんですよ。みなさんも日々生きてると、うまくいかないことのほうが多いし、なかなか思い通りにならないこともたくさんある。でもそのなかでも、みんな1日1日頑張って楽しみを探しながら生きてるわけじゃないですか。そういう時に三浦大知の音楽があったから持ち堪えたと、そう思ってもらえる1枚にできたらいいなって思っていて。自分的にはこの曲がアルバムのテーマだなと思ってます」

「30歳になってからしかできないことや見れない景色もあるんだろうなと、すごく楽しみ」と話す三浦大知
「30歳になってからしかできないことや見れない景色もあるんだろうなと、すごく楽しみ」と話す三浦大知

──今年30歳という節目ですが、これから三浦大知はどうなっていくのでしょう。

「自分は飛び級とかするタイプでもないし、やっぱりコツコツ積み重ねる感じが三浦大知っぽいなって思うんですよね。一歩一歩着実に進んでいくのを、30代も変わらずやっていけたらいいなと。昔から思ってたんですけど、30歳でやっと大人の仲間入りって感じがするんですよ。ハタチでお酒もたばこも法律的に吸えたり飲めたりするけど、やっぱりまだまだ若くて、知らないこともいっぱいあって。良い30代を送るための20代なのかなって思ってたので、ここからようやくもう一回スタート、という気持ちが強いですね。30代めっちゃ楽しいよとか、40代はもう30代の比じゃないくらい楽しいとか、僕の周りの先輩たちがよく言ってて。だからワクワクしてます」

──三浦さんには、これからも「歌」と「ダンス」で世界中の人々を魅了してほしいです。

「これからも歌って踊れる限りはそう生きていきたいですし、そのなかでまたいろんなスタイルを見つけながらそれが三浦大知っぽさになっていくのもおもしろいかな。形を変えながらでも、変わらずにずっと続けていけたらいいなと思います」

三浦大知

6thアルバム『HIT』
2017年3月22日(水)発売
《CD+DVD+スマプラムービー+スマプラミュージック》
AVCD-16752/B/ 4212円
《CD+Blu-ray+スマプラムービー+スマプラミュージック》
AVCD-16753/B/ 4644円
《CD+スマプラミュージック》
AVCD-16754/ 3348円

三浦大知

『DAICHI MIURA LIVE TOUR (RE)PLAY FINAL at 国立代々木競技場第一体育館』
2017年3月22日(水)発売
《DVD》
AVBD-16756〜7/2枚組/ 5940円
《Blu-ray》
AVXD-16758/ 6912円

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