三浦大知「積み重ねたからできたこと」

2017.3.27 12:00
(写真3枚)

1997年にダンスボーカルグループ・Folderのメンバーとして、女優の満島ひかりらとともにメジャーデビューし、今年20周年を迎えた三浦大知。変声期は喉を守るために一時活動を休止していたものの、2005年にソロデビューを果たし、以降は「歌」と「ダンス」をストイックなまでに追求してきた。今年、1月にはシングル『EXCITE』で初のオリコン1位を獲得、ツアーファイナルの「国立代々木競技場第一体育館」で自身最多となる1万2000人を動員、地元・沖縄で初の凱旋公演・・・と、20年目にして次々とキャリアハイを達成。これまで、歌とダンスのスキルを磨き続けてこられた理由は何なのだろうか。来阪した彼に話を聞いた。

写真/渡邊一生

「『悩む』を『考える』に変えると、すごいポジティブになる」(三浦大知)

──デビュー20周年おめでとうございます。2017年に入ってから、早くも活躍がめまぐるしいですが、9歳から充電期間を経ながらも続けてこられた理由が知りたいです。

「僕、結構飽き性で、歌とダンス以外は全然続かないんですよ。子どもの頃もピアノとか水泳とかいろいろやってたんですけど、あまり好きじゃなかったみたいで続かなかったんです。ゲームもクリアまでたどり着かないとか(笑)。だからそういう飽きなかったものに出会えたってことなのかなって。うれしい出会いだし、ありがたいと思いますね」

──この20年、歌とダンスに取り憑かれたかのように。

「そうですね、もう取り憑かれてますね(笑)。でも、全然ストイックじゃないんですよ。筋肉が付くと歌が良くなくなるという理由なんですけど、筋トレとか食事制限はしないし、基本的には歌って踊って鍛えるのが一番だから、それを続けてきただけなんですけどね」

──以前『ミュージックステーション』に出演されていたときに、タモリさんに「あんなに動いてよくちゃんと歌えるよね?」と言われて、「ホント、それしかしてこなかったので。それしかできないんですけど」と答えてたのが、印象的で。歌とダンスがただ単純に好き、という気持ちで、これまで続けられているのですか?

「好きで楽しいのがやっぱり1番ですよね。もちろん、ただ好きなだけではダメで、この業界で音楽を生業にしていくには、順番が重要だと思ってるんです。たとえば仕事で最初は作るのが楽しくて始めたはずなのに、『売上がどうだ』とか『もっとわかりやすいものを』とか、そういうのってどんな仕事でもあると思っていて。もちろん僕自身もあると思うんです。でもそうなったときに、自分の気持ちの根本として、売るために曲を作るんじゃなくて、頑張ってグッドミュージックを生み出したから売れたっていうことのほうが大切だと思うんですよね。その順番だけ間違わなければ、意外とその『楽しい』に負の気持ちが勝ることってなくて。だから、僕はずっと楽しいっていうのを思い続けていけてるんだと思いますね」

「音楽以外に、お笑い芸人のステージやCMからも影響を受ける」と話す三浦大知
「音楽以外に、お笑い芸人のステージやCMからも影響を受ける」と話す三浦大知

──順番、大事ですね。

「そうなんです。あと、悩むことって大事だと思うんですけど、僕の場合、『悩む』というのは、なんていうのかな、後ろを向いて立ち止まる感じがするんですよね。でも『考える』っていうのは前を向いてる感じがあって。悩むのはどの職業でもあるし、悪いことじゃないんですけど、その『悩む』を『考える』に変えると、すごいポジティブになるんです。しんどくなったり、全然アイデアが出ないってなったときは『考える』に切り替えて、どういう風にしたら面白く見えるんだろう、とか、どうやったら自分が楽しめるかなって工夫したりします」

──なるほど。確かに考え方を変えるとこんなにも違うのか。三浦さんは昔からそういう考え方をしてらっしゃるんですか?

「いや、20歳を超えてからですかね。工夫するのが好きなんです。たとえば部屋の家具の配置がうまく決まらなくても、なんとか工夫して、じゃあここに1個ボックスを買えばすごいきれいな配置になるかも、みたいな(笑)。ダメで終わらせるのがあまり好きじゃないんですよ、なんか負けた気がして。なんでもそういう風にして、前向きに考えるようにしてる。受け身になるんじゃなくて、自分から探すっていうのは好きかもしれないですね」

──そういう前向きな考え方でこれまで続けて来て、今があると。

「国立代々木競技場第一体育館」でのライブとか沖縄凱旋も、ずっとやってきたからできたって感じがするので、あまり自分的にはやってることは変わらないんです。これからもナチュラルに今まで通り積み重ねていけたらいいなぁって思います」

三浦大知

6thアルバム『HIT』
2017年3月22日(水)発売
《CD+DVD+スマプラムービー+スマプラミュージック》
AVCD-16752/B/ 4212円
《CD+Blu-ray+スマプラムービー+スマプラミュージック》
AVCD-16753/B/ 4644円
《CD+スマプラミュージック》
AVCD-16754/ 3348円

三浦大知

『DAICHI MIURA LIVE TOUR (RE)PLAY FINAL at 国立代々木競技場第一体育館』
2017年3月22日(水)発売
《DVD》
AVBD-16756〜7/2枚組/ 5940円
《Blu-ray》
AVXD-16758/ 6912円

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