真琴つばさ「新納慎也さんはやさしい人」

2016.12.9 07:00

11月25日に誕生日を迎え、「未来を落ち着いて考えられるようになりました」と真琴つばさ(大阪市内)

(写真4枚)

──そのなかで、またひと味違うのが新曲『Desert Rose』ですね。作詞・作曲をされた新納慎也さんとのつながりは?

今年行ったシャンソンのコンサートにゲスト出演してくださっていますが、これまで本格的な共演はなくて。でも、実はその前に、某音楽プロデューサーが彼の作詞の才能は天才的だと仰っていて、今回はぜひ作曲もお願いしようという運びに。仮歌をご自身で吹き込まれていたのですが、私よりも全然女らしい! 「女性は一枚ベルベットのカーテンをまとっている。あなたには見せないわよ」ということを歌っているのですが、大人の女性の心をよく見ていると感心しました。彼と一緒にお仕事をして「逆ジェンガ」みたいな人と・・・。安定しなくなったジェンガの足りないすき間に、スッと木を差し込んで、サポートしてくれるようなやさしい人です。

「男役がぬけるまでに在団の17年はかかると思っていました。退団して15年目だからもうすぐ!?」と明るく話す真琴
「男役がぬけるまでに在団の17年はかかると思っていました。退団して15年目だからもうすぐ!?」と明るく話す真琴

──全体を通して、低音が心地よく響く真琴さんの声が活かされたアルバムになっていますね。

私の歌声を「ベルベットボイス」なんて言っていただきますが、私の場合ベルベットに手で触れたときの滑らかさと、逆向きのザラッとした質感、両方を持っている声だと思います。ザラッとの方が多いかも(笑)。歌手としては音域が孤独なんです。男性のキーでも女性のキーでもないから、なかなか人とハモりづらい。男役になった当初は「娘役をやれば?」と言われるぐらい高い声だったのですが、宝塚在団中17年かけてこの声になりました。今回アルバムをイヤホンで聴いて、ようやく理想の声に近付いてきたと思えました。

──今年は、アルバムをリリースされて歌手としてはもちろん、バラエティ番組でもご活躍でしたが・・・。

コメントが冴えているときもありますでしょ! でもトークが得意なのではなく沈黙が怖いんです。普段はインドア派でテンションが低くて。「真琴つばさ」としてバラエティ番組に出ると、心の中にある感情を表に出すことができます。最近は旅ロケも多く、旅先で色んな方とお会いできるのも楽しみ。このアルバムを持って全国のラジオ局にも行きたいぐらい!

「いつか現代落語と歌を組み合わせたようなお洒落な世界も実現してみたい」と夢を語った真琴
「いつか現代落語と歌を組み合わせたようなお洒落な世界も実現してみたい」と夢を語った真琴

──それは完全なインドア派ではないかも!?(笑)

昔から二面性がすごくありました(笑)。家で一人で人形遊びをしたり、男の子と外で活発に遊んだり。最近は落語にはまっています。眠れないときに立川志の輔さんのCDを聴いたら面白くて・・・結局、眠れないのですが。みなさまは眠れないとき、ぜひこのアルバムをお聴きください! 私の中のもう一面が潜んでいます。大阪では初のサイン会(12月10日)も行うのですが、どなたか来てくださるか、心配で。ぜひ! いらしてください。

取材・文/小野寺亜紀

真琴つばさアルバム『眠れない夜にあなたのそばにいたい』

2016年11月23日(水)発売
通常版(CD1枚)VICL-64680/3,000円(税抜) 生産限定盤(CD+DVD) VIZL-1084/4,700円(税抜)
JVC ケンウッド・ビクターエンタテインメント

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