藤山直美、斎藤工を「いっぱい触っとこ」

舞台挨拶に登場した藤山直美(左)と阪本順治監督(シネ・リーブル梅田/5日)
日本アカデミー賞最優秀監督賞など数々の映画賞に輝いた『顔』(2000年)以来、16年ぶりに阪本順治監督と喜劇女優・藤山直美がタッグを組んだ映画『団地』。その舞台挨拶が先日、「シネ・リーブル梅田」(大阪市北区)でおこなわれた。
本作は、家業である薬局をたたみ、夫とともに大阪の団地へ引っ越してきた女性が、奇妙なご近所付き合いをする物語。オフビートな日常ドラマから一転、ラストには予想外のSF的展開が待ち受けている。
阪本監督は、「阪本のSと、藤山のFで『SF映画』です」とおどけながらも、「映画とは、時間や空間をイジったりして、どんなことをやってもいいもの。藤山さんに『こいつ、大丈夫か?』と思ってもらうような脚本を書きました」と自ら手掛けたシナリオについて振り返り、その言葉を受けて藤山は「確かに1回、検査に行った方がエエと思った。血の検査くらいはやった方がエエ」と笑いを誘った。
藤山が「岸部一徳さん、石橋蓮司さんらがいるから、出ようと思った」と語るように、出演者には豪華俳優陣が勢ぞろい。そんななか、「(現場では)彼をイジるのが楽しかった」と名前が挙がったのが、週刊誌の「抱かれたい男グランプリ」で第1位にも輝いた人気俳優・斎藤工。「最初は(名前を)何て読むのか分からんかったんです。斎藤『エ(えー)』やとホンマに思っていて、『変な名前やなあ』って。あんな枕木みたいな名前を使う人、仲本工事以来とちゃいますか。でもエ(えー)くんに抱きかかえられるシーンでは、『もう会うことはないやろうから、縁起物でとりあえずいっぱい触っとこ』とベタベタやっておいた」と、抱かれたときの感想を告白した。

次々と繰り出される直美節に、阪本監督も爆笑しながら「16年前と何も変わっていない。(舞台で)ナンバーワンになった方のなかには勘違いをする人も多いけど、直美さんは『舞台でやってきたことを、そのまま映画に持ち込んではいけない』ということを分かっていて、16年前と同じような気持ちで撮影に入ってくれた」と作品に取り組む姿勢を大絶賛。藤山も「『顔』のときはまだまだ若手の阪本監督やったけど、今はレジェンド」と名匠への信頼を口にし、阪本監督は「また16年後、お互い74歳になったとき、一緒に映画を作りたい」と意欲をみせた。
取材・文・写真/田辺ユウキ
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