GW期間中の４月30日（土）・５月１日（日）に、１日15組計30団体のパフォーマーが全国各地から集まり、短編作品を一挙に上演する演劇フェス『中之島春の文化祭2016』が、中之島の劇場「ABCホール」（大阪市福島区）で開催される。

ホールの開館以来毎年開催され、最近は油断していると前売完売･･･というほどの人気企画。演劇から浪曲までバラエティに富んだ出演者たちが、それぞれ６つのブロックに分かれて、20分の短編作品を上演する。今年のラインアップも強力で、久々の参戦となるヨーロッパ企画（Aブロック）や、最近は海外でも注目される浪曲師・春野恵子（Eブロック）、森山未來主演『死刑執行中脱獄進行中』にも出演した日本屈指のマイム俳優・いいむろなおき（Dブロック／いいむろなおきマイムカンパニーでの参加）など、各ジャンルで高い評価を得ているパフォーマーたちが参加。さらに、THE ROB CARLTON（Bブロック）や劇団壱劇屋（Cブロック）のような、今のうちに目を付けておきたい新鋭たちも。またこれが大阪初登場となる東京のエンタメ劇団・ポップンマッシュルームチキン野郎（Fブロック）、アマチュアで「M-1グランプリ」ファイナリストに輝いた漫才コンビ・変ホ長調（Eブロック）などのレアなステージもある。

各ブロックともジャンル・志向が見事にバラバラで、それぞれどんな雰囲気になるかまったく読めないのが楽しみでもありドキドキするところだ。出演者によって、会場の雰囲気がにぎやかにも厳粛にもガラリと変わる感覚がやみつきになるのと、会場の外では屋台やライブなどが催され、まさにお祭りの名にふさわしい楽しさがリピーターを生んでいる。チケットは、３ブロック観劇可能な１日通し券（3,000円）と、１ブロック（各５組出演）だけを観られる１ブロック券（1,500円）の２種類。チケットは４月１日（金）より劇場の公式サイトで予約開始。

文／吉永美和子