感覚を共有、変則編成の京都発のバンド・Homecomings

左から、畳野彩加(vo)、福富優樹(g)、福田穂那美(b)、石田成美(ds)
tofubeatsやShiggy Jr.、Sugar’s Campaign、Awesome City Clubなど、リアルタイムでないはずの80’sの音楽やデザインに影響されたという20代の若いミュージシャンが最近増えている。結成3年、女の子3人+男の子1人という変則編成の京都のバンド・Homecomingsもそのひとつだ。
2012年、大学のフォークソング部で一緒に組んだことをきっかけに結成し、HALFBYなどを擁する京都のレコード会社・Second Royal Recordsからデビューした彼ら。女の子3人+男の子1人というメンバー構成や、自ら手掛けるアメコミチックなアートワークも話題だが、日常のなんとなくの寂しさやうれしさを英詞で淡々と歌うボーカルと美しいハーモニー、そして爽やかでディストーションなギターで奏でられるエモーショナルな音楽が魅力的だ。そのサウンドは、80’sの洋楽ギターポップに影響されたという。
福富:昔からいろんなジャンルの音楽を聴いてましたね。10代の頃80’s洋楽のリバイバルが流行っていて、自然な流れで80’sの音楽も聴いてました。Youtubeで見ててもあのエキゾチックな感じが衝撃で。ギターポップをしよう、となったのはたまたまですけど、いろんなジャンルから要素を取り入れることもできるから、いいなと思って。
畳野:母が好きで家に置いてあったCDを聴いてみたり、80’sヒットソングのアルバムが好きでニューウェイブとかニューロマンティックを聞き漁ったりしましたね。
J-POPやJ-ROCKにハマりつつも、親の影響や、昔の音楽もインターネットですぐにさかのぼって聴けるという今の時代もあり、80’sの音楽に触れる機会が多かった彼ら。当時の音楽は、懐かしいという感情ではなく、彼らの場合は新鮮でかっこいいと感じるようだ。その”感覚”が4人とも同じなのだという。しかし、曲を作る過程で意見が分かれることもあるとか。
福田:詞と基本のメロディーは2人(福富&畳野)がそれぞれ担当して、4人で曲にしていくんですけど、2人ではわかってることが、こっち(福田&石田)にはうまく伝わらないことが多くて。歌とかなにもない状態でドラムとベースを入れるとなると、こんなんでほんまに大丈夫なんかなってすごい不安なときがあります。
石田:出来上がってから、できてるやん!って感動する(笑)。
4人の感覚が同じなので、それを信じる
しかし、そんな感じで納得のいく曲ができるのは、上述した善し悪しなどの感覚が4人とも同じだからなのだろうか。福富が「なんていうか、ぐっとくるのが一番大事なポイントだと思っていて。ごはんでいえば旨みですね」と例えると、「おいしいの奥にある、麻婆豆腐でいうとスパイシーで辛くておいしいじゃなくて、その奥の鶏ガラの旨みみたいな!」「店全体でベースになっている味」「行列ができる店じゃなくて」と全員が一気にヒートアップ。自分たちが信じる「良い音楽」を彼らは感覚で分かり合っていく。それはまさにSNS世代ならではの「共有」とも言えるのかもしれない。
2015年は、ボロフェスタなどの音楽フェスや自主企画イベントなど、特にライブ活動を盛んに行った。上の世代との共演が多かった昨年と比べ、今年は同年代が多く、友人かつライバルが増えたとか。
石田:ライブをたくさんやった1年で充実していましたね。今年はいろんなジャンルのバンドと共演することも多かったし。
畳野:いろんなバンドと共演するようになって、やっと自分たちの「旨み」みたいなものがわかってきた気がして。他のバンドとどこが違うっていうのは言葉にするのは難しいけど、4人の感覚が一緒なのでそれを信じて、心をこめて曲を作って、これまでと変わらずマイペースにやっていきたいですね。東京に行く気はないので、京都で。

そんな彼らの初のワンマンツアーが12月23日の大阪「Pangea」を皮切りに3公演行われる。クリスマスが大好きで、毎年シングルやアルバムを発売するなど、クリスマスに特別な思いを抱く。
畳野:4人ともクリスマスの雰囲気が好きなんです。クリスマスの準備をする街の雰囲気とかCMとか。なんかワクワクするじゃないですか。昔の曲とかもいろいろやりたいですね。装飾したり、クリスマスなので特別なものにできたら。
福富:前売り券には、特典限定のアコースティックアルバムをプレゼントします。グッズもいっぱい作るので楽しみにしといてください!
『PERFECT SOUNDS FOREVER』
日程:2015年12月23日(水)・19:00〜
会場:Live House Pangea(大阪市中央区西心斎橋2-10-34 心斎橋ウエスト363ビル1F)
料金:2,800円(1ドリンク別)
電話: 06-6535-5569(SMASH WEST)
関連記事
あなたにオススメ
コラボPR
-
京都「オーバーツーリズムって何?」#空いてる国宝萬福寺[PR]
NEW 14時間前 -
【大阪・関西万博2025】最新情報まとめ!地元編集部が取材してわかった、人気グルメから穴場スポットまで
NEW 2025.10.13 11:00 -
淡路島の「日本酒」に注目!秋の旬と味わう旅へ[PR]
2025.10.10 17:00 -
大阪アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
2025.10.8 11:00 -
京都アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
2025.10.8 11:00 -
港町の心地よさに浸る、OMOろい旅 in 函館[PR]
2025.10.7 16:00 -
大阪・関西ランチビュッフェ2025年版、ホテルの食べ放題を満喫
2025.10.7 11:00 -
大阪スイーツビュッフェ・リスト2025年版、ホテルで甘いものを満喫
2025.10.6 00:00 -
現地取材で発見!知らなかった宇治の魅力【2025年最新版】
2025.10.1 08:30 -
なぜこんなに「宇治抹茶」が世界的に人気なのか?[PR]
2025.9.30 08:00 -
写真を撮って…豪華賞品ゲット!期間限定コンテスト[PR]
2025.9.29 19:00 -
話題の新作ノンアルビール、飲んでみた[PR]
2025.9.24 11:30 -
OsakaPointでおいしくたのしく大阪めぐり[PR]
2025.9.22 17:00 -
万博・ポーランド館で人気、現地さながらの体験とは?[PR]
2025.9.12 13:30 -
万博で日本一やかましい祭!?三重の魅力を1日で堪能[PR]
2025.9.12 07:00 -
神戸アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
2025.8.29 10:00 -
大阪から行く高知のおでかけ・グルメ2025最新版
2025.8.22 17:00 -
大阪ビアガーデン2025年版、編集部取材のおすすめポイントも
2025.8.22 12:00 -
京都・滋賀のおすすめビアガーデン2025年最新版
2025.7.23 13:00 -
奈良のおすすめビアガーデン2025年最新版
2025.7.15 15:00 -
関西のおすすめ音楽フェス・2025年最新版
2025.7.9 09:00