10年前に伝説のレストラン「キュイエール」を突如閉店し、恩師であるピエール・ガニエールの東京店開店のために駆け付けた新屋信幸さん。その後、直島の「ホテル ベネッセハウス」の料理長などを経て、ついに大阪で自店をリオープン。「自分の家にお客さまをお招きし、リラックスして食事を楽しんでいただくような気持ちです。明日への活力につなげてもらえるようなお皿を提供できれば」との思いで料理や空間を作り込んでいます。

料理を実際にいただくと、色とりどりのニンジンや、黒キャベツなどレアな品種も含め、いろんな野菜を食べられることにびっくり。しかも、魚介のスープで温野菜に仕立ててあったり、チョリソのスープで煮含めてあったりと、「だし」がキモになっていることが分かります。カウンターの正面には大きな四角いおでん鍋が据えられ、ブイヨンをキープ。そこから立ち上ってくる湯気も、今までになく優しい味わいの新屋料理を後押ししています。８席のコの字形カウンターは、着席した人すべての顔が見渡せ、家族団らんの雰囲気も。料理はコースで8,640円。20時以降の来店は、アラカルトでも注文OK。この新体験をぜひ！