『Meets』編集部の余談。

ギョーザの古屋京都移転日記。 第5回

2020.5.25 08:00

カテゴリ:コラム

1988年創業。
味噌ダレ自慢の神戸餃子といえば!な[餃子専門店 古屋]が、
コロナの影響がいよいよ全国へと波及し始めた3月末、
神戸・元町の店を閉めて、京都へ移転するというではないか。
奇しくもその頃、ミーツは『京都特集』の取材真っ直中。
そこで、店主・古屋泰三さんの京都引っ越し~開店までを追う、
酒と涙にまみれた、期間限定の来京日記。

書いた人=古屋泰三さん
[餃子専門店 古屋]店主。今春、元町の自店も塩屋の自宅もたたんで、勢いで憧れの地・京都へ。趣味はサーフィン。この連載と並行して、HPでもコラムを執筆中。
www.gyoza-furuya.com/index.html


 

4月21日(火)

ガチの二日酔い。
朝7時から2時間、ホテルの大浴場で風呂~水風呂を繰り返して
昨夜のアルコールを全て出し切る作業をした。
が、まだフラフラや。
今日はお店で使う道具を探すために地場の厨房器具屋へ行くのだが、
バッキーさんがついて来てくれるというのだ。
俺が京都のことは全くわからんのを察してやなぁ。感謝やで。
その前に「泰三君、今日は昼メシ一緒に食べてから見に行こう」とのこと。
俺は朝ホテルの風呂入りながら、
「今日はホンマに酒はいらん。
きっとバッキーさんも昨日はよー飲んだから、
さすがに昼からの酒は抜くやろう」と思う。
昨夜はホンマよー飲んだから。

11時頃バッキーさんと待ち合わせ。
「めっちゃ美味いうどんいこか」とタクシーに乗り、
京都駅近くのうどん屋に。
そのうどん屋さんは定番のメニューもあるが、
サイドメニューに揚げもんもある。
それってビールのアテやんけ。
でも今日は一滴もいらんけどバッキーさん、
もしかして…と思ったその時、
「串、5個ずつとビール1本」。マジかよ…。
店のおばちゃんが冷えた瓶ビールとグラス2つをテーブルに置き、
俺は瓶ビールを持ちバッキーさんのグラスに注ぐ。
そしてバッキーさんも僕のグラスに注ぐ。
で、軽くグラスを合わせて乾杯。
バッキーさん、これがいわゆる「キツイ旅」ですわ。

それから調理道具屋へ。
余談だが、俺が通っていた高校のすぐ近くに
須磨女子という今はなき女子高があった。
通学する道がその女子高と同じで、
高校1年のはじめ、まあまあ可愛い子と付き合うようになった。
その子の実家が長田のお好み焼き屋で、
その屋号が「いとちゃん」やった。
バッキーさんの連れて行ってくれたうどん屋も、同じ屋号やった。

4月26日(日)

明日の朝10時にベットが京都の新居に配送されるから、
前のめりに京都へ行き、ホテルに泊まることにした。

4月末で車を売るしもう神戸から離れるから、
最後にと大好きな[もっこす]のラーメンを食べてから京都へと出発する。
年間50杯は食べてきたこのラーメンが、もう近場にはなくなる。
ならば京都でお気に入りのラーメン屋を見つけよう。

どうやら京都では自転車が必需品らしい。
二条の[アサヒサイクル]で自転車を買う。
二条から自転車で五条まで帰った。
京都の道がまだよくわからないけど、以前より把握し出したぞ。
途中、フレスコで夜食を買う。まるで京都市民気分。
正直、ええ年して嬉しかった。

4月27日(月)

ベットが届いたので設置する。
本当はこの日は神戸に帰るつもりやったが、
ベット到着記念日として泊まることにした。
人生なにがおきるかわからない。枕を2個購入。

ひと段落し、目の前の銭湯[梅湯]に浸かる。
和風刺青のにいちゃんが
「梅湯はGW終わったら休業するらしいですよ。
近くに白山湯があるから行ってみてください」。

朝、高瀬川から鴨川あたりを自転車を走らせた。
気持ちいい。なんて素敵な街並みなんだろう。
何度でも言う。バッキーさん、ありがとう…。

4月30日(木)

大好きだった愛車のエクストレイルを売却し、
ツレの家で飲んでからJRで京都へ向かった。

コンビニでウイスキーを買ったのは、車中で飲みたい気分やったから。
今ではもう死語かもしれないが、こんな時はハードボイルドな俺でいたい。
松田優作になりたい。矢沢永吉になりたい。
夜汽車、サントリーの角、カバンひとつ。
50過ぎの男が京都でゼロからスタートか。
まるで三流の映画のストーリーやけど、
人生はドラマというなら悪くはない。
そんなことを考えていると、いつもより早く京都に着いた。
京都駅から五条楽園まで徒歩20分か。よしよし。(つづく)


 

◎ギョーザの古屋の記事はこちら
https://www.lmagazine.jp/meets/

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MeetsRegional編集室 1989年創刊以来(今年で31年目突入!)、関西の街をフォーカスし続けるリージョナル・マガジン。編集部員をはじめ、誌面に携わるさまざまなスタッフが自分の足で探してきた店や人、モノやコトを、私感たっぷりにご紹介。街や酒場の“ゴキゲン”を言い訳に、どうにも飲める(飲み過ぎる)スタッフ多め。現在、「WE♥酒場」をキャッチフレーズに、酒場にまつわるエトセトラを12カ月連続で特集中。毎月1日発売。

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