1枚の葉っぱに「素敵なおはなしの世界!」 エルマーやハリポタ題材に…アートを模索する切り絵作家に聞いた
カテゴリ:驚愕

青空にかざした、鮮やかな葉っぱの切り絵「エルマーのぼうけん」が話題になりました。そこには「どうぶつの島」のジャングル、主人公のエルマー、しましま柄が印象的なりゅうの子、リボンをつけた三つ編みライオンの姿が。1948年に出版されたロングセラー児童文学のワクワクする世界が、たった1枚の葉に表現されています。
リプ欄には「可愛い!エルマー懐かしいです」「素敵です」「ちゃあんと龍のボーダー柄になってるのがスゴいです♪大好きなエルマーの世界観が嬉しいです」「緑なのに色がついてる気持ちになりました!」「エルマーのぼうけん大好きなのですごく惹かれます( ´ ▽ ` *)こういう栞ほしい…」とコメントが集まり、2.8万リツイートと15.2万いいねがつきました。

葉っぱの切り絵を制作しているのは、リト@葉っぱ切り絵(@Teriyaki_Cheese)さん。リトさんの切り絵は、動物や物が切り取られているという単純なものではなく、ストーリーが浮かぶ作品ばかり。残された葉のラインはとても細く、ギリギリのバランスでつながります。ほぼ毎日ツイートされる新しい作品に「今回もすてき!」「す、すごいっ!しかも可愛い。尊敬します。」と、楽しみにする人が増え続けてフォロワーは2万人になっています。
リトさんは34歳で、葉っぱの切り絵を始めたのは、今年1月頃。ADHDという発達障害の個性である集中力をいかしたアートを模索していたなかで見つけました。それから毎日つくり続けてスピードもアップ。切り口からどんどん色が変わってしまう葉に、こまかな切り絵を自由に表現できるようになったそう。

今回は「エルマーのぼうけん」が話題になりましたが、普段はオリジナルストーリーの作品を多く制作しています。たとえば「葉っぱのアクアリウム」という作品は、大きな水槽で泳ぐジンベエザメを見る人々の会話が聞こえてきそうな作品。「ストーリーが決まったら、それをどう葉っぱの中に落とし込むか頭の中で組み立てます。水族館なら、葉っぱの端と端を魚たちで繋いで泳いでるように見せようとか。それから画像を見たり図鑑で形を調べたりしながら紙に下書きしていく感じですね!」とリトさん。葉っぱは、切り絵に使いやすいと感じたツバキとサンゴジュをつかっているそうです。リトさんに聞きました。
──ほっこりする優しいストーリーは、どうやって考えているのですか?
最初にストーリーを思いついてから登場させる生き物を決めることもあれば、作りたいものに合わせてストーリーを考えることもあります。その日その日の思いつきで作っているので、自分でも明日どんな作品が出来上がるか全く想像がつきません(笑)。

──葉っぱの切り絵の特徴とは?
紙の切り絵と違うのは、葉っぱは切った部分からどんどん傷み始めていくことです。
長くても2時間以内にカットを終わらせないと、変色や乾燥で葉がダメになってしまうので、すごく大きい葉を使って数日かけて大作を作るみたいなことはできません。
──あれだけの細かい作品を2時間以内…集中力がすごいです。こだわっていることなどありますか?
・茎(葉柄)の部分を必ず残すデザインにすること。
・屋外で空や木々を背景に撮ること。
この2つですね。
本当に生の葉っぱを使って手作業で作ってるってことを、写真1枚で分かりやすく伝えるための僕のこだわりです。

──空の色が作品をよりナチュラルなものにしています。注文も受けられているんですね。
ご依頼者さんから作ってほしい作品のリクエストを聞いて、作品ができたらラップに包んで劣化しないうちに配送します。また、白背景で撮影した作品のデータをパソコンに取り込んで、シールに印刷したものを2枚のアクリルに挟んでから額装した複製画も用意しています。
──作品集の制作や個展のほかに、どんな目標を持たれているのですか?
日本では葉っぱで切り絵作品を作ってる人がほとんどいないので、今後は人前で作ったり生徒さんに教えたりといった感じで、このアートを広めていけたらなぁと思ってます!
──特にエルマーの作品が話題になりました。
想像の何倍もの反響に僕もまだ混乱してまして…沢山の人が葉っぱのエルマーを見て「懐かしい!」ってコメントくださって、改めて「エルマーのぼうけん」が広くみんなに愛されてる作品なんだということを実感しました。




取材・文/太田浩子
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