大阪で歩きたくない“虚弱界隈”に救世主…300円の移動手段!「神」と絶賛する人も…なぜ使われてない?

11時間前

「オンデマンドバス」に乗り込むところ(2026年8月撮影/Lmaga.jp)

(写真5枚)

目的地の近くまでバスで送ってくれて300円!なるべく歩きたくない“虚弱界隈”に、救世主的存在があった。それは「Osaka Metro(以下、大阪メトロ)」(本社:大阪市西区)が運営する「オンデマンドバス」。電車&バスだと目的地まで遠かった時に、初めて乗車し、その便利さに驚いた。

しかし、周囲に聞くと「存在は知っているけど、使ったことはない」という意見がほとんど。予約殺到してもいいぐらい便利なのに・・・。

■ 一度乗ってみると……「神」と絶賛する人も

「オンデマンドバス」の車体(写真提供:大阪市高速電気軌道)
「オンデマンドバス」の車体(写真提供:大阪市高速電気軌道)

「オンデマンドバス」は、2021年に運行開始。駅やバス停が無い場所にも、細かく張り巡らされた乗降場所を、ワンボックスカーで移動することができる。5年間で延べ220万人が利用し、徐々に広まりつつある。運行エリア内でさえあれば、場所にもよるが210円〜300円で乗ることができる。

SNSでは「行き先の目の前で降りれることが多いんだよね」「暑い日はオンデマンドバスに限る」「安くて涼しいので神かも」と口コミが投稿されている。試しに1回使ってみると、リピートに繋がっているようだ。

その一方で、エリアによっては19時までしか運行していないため、「便数増やして欲しいのよ」「夜、もう少し遅くまで運行してくれたら嬉しい」という声もある。

■ これなら簡単&便利に乗れる!3つの攻略法

雨の日・暑い日・寒い日、大きな買い物をした帰り、歩いてくれない子連れ・・・。そんな時に、①目的地近くまで行けて、あまり歩かなくていい、②時間指定できる、③絶対に座れる、④利用方法が簡単で210円〜300円のオンデマンドバスは、“虚弱界隈”にはありがたい。

しかし、以前から名前だけは知っていたものの、「予約」がなんとなく大変そうで、実際に利用してみるまでに時間がかかっていた。

「大阪メトロ」担当者に尋ねてみても「オンデマンドバスの“自分ごと化”には課題があります」と、やはりハードルの高さを感じている部分もあった。そこで、オンデマンドバスを簡単&便利に使うための、3つの攻略法を提案する。

【攻略法1】アプリを制する者が、オンデマンドバスを制する

「e METROアプリ」の画面(2026年9月/Lmaga.jp)
「e METROアプリ」の画面(2026年9月/Lmaga.jp)

予約には「e METROアプリ」の利用が推奨されているが、アプリをダウンロードして、会員登録をするとなると、どうにも腰が重い。電話、LINEでも予約できるが、LINEではエラーが出てしまい、うまく予約できなかった。

アプリでは、乗降場所や時間の指定を簡単にできるので、一度ダウンロードさえしてしまえば、その後は簡単にオンデマンドバスを利用できる。

【攻略法2】希望通りの時間を予約するには・・・

出発時間または到着時間から、乗車するオンデマンドバスを選ぶことができるが、ほかの利用者の予約状況によっては、利用したい時間から3時間以上前後することがある。それでは、オンデマンドバスの利用を断念せざるを得ない。

何度か試してみた経験則では、3日前から予約可能なので、前日までに予約しておくと、希望通りの時間で予約できることが多かった。また、乗合バスのため、ほかの利用者の降車場所に迂回すると、到着まで時間がかかることもある。

【攻略法3】同じ区内で乗り降りせよ

「オンデマンドバス」の運行エリア(「大阪メトロ」公式サイトのスクリーンショット)※2026年9月現在
「オンデマンドバス」の運行エリア(「大阪メトロ」公式サイトのスクリーンショット)※2026年9月現在

オンデマンドバスは、大阪市内24区で利用することができるが、同じ区内でしか乗り降りすることができない。

たとえば、北区なら梅田から中之島、中央区なら難波から大阪城ホールなど、乗車場所&降車場所が同一区内ならOK!区をまたいで移動する場合は、区の境界ギリギリを乗降場所に設定するなど、工夫する必要がある。

■ 「知ってるけど使ったことない問題」を直撃

運営する「大阪メトロ」担当者に、実際の利用状況を聞いてみた。

──どのような目的でサービスが始まりましたか?

最寄り駅&バス停から目的地までの移動手段として誕生しました。エリア内にきめ細かく乗降場所を設定しており、(路線バス停留所と比較して)自宅や目的地により近いところや、自分の都合に合わせた日時の利用も可能となっています。

鉄道・路線バスによる定時・定路線輸送サービスに加え、オンデマンドバスによって、大阪市全域でより利便性の高い交通ネットワークの形成を目指します。

──どのような利用シーン、年齢の利用が多いですか?

利用している年齢層は30〜50代が多く、日常の通勤・外出に加え、暑い日・寒い日・雨の日などの外的要因が影響するタイミングや、荷物の増える買い物、お子さまを連れてのおでかけシーンなどで多くご利用いただいております。

また、必ず座れるので、お子さまとのお出かけや、ベビーカーを折りたたんで乗車することも可能です(予約時に「乳児」人数分のお席を確保できます)。

大阪メトロ「なかもず駅」(大阪府堺市)でもデジタルサイネージで宣伝中(Lmaga.jp撮影)
大阪メトロ「なかもず駅」(大阪府堺市)でもデジタルサイネージで宣伝中(Lmaga.jp撮影)

──利⽤⽅法についてハードルの⾼さを感じていますか?

オンデマンドバスを聞いたことがある、見たことがあるという層は一定数増えてきていますが、“自分ごと化”には課題があります。

特に「自分だったらこういうシーンで使えそうだ!」と身近に感じていただくことが重要で、そのうえで、予約・乗車方法はもっと浸透させていきたいと考えています。広告以外にも、より深く知っていただくための地域でのイベントや説明会を、継続して実施していきたいと思っています。

──利用客からは、どのような声がありますか?

地域で説明会をした後日に、別会場でお客さまにお会いした際に「乗ったよー!」「すごく便利だった」「継続して乗ってます」とお声がけいただいて嬉しかったです。「近所の人にも紹介するから、チラシを多めにください」と言っていただくこともありました。

最近では、公式Xでの投稿をはじめ、駅のデジタル看板でアピールしたり、謎解き企画『大阪ナゾ周遊』(2027年1月11日まで開催中)にオンデマンドバスが組み込まれていたり、・・・と少しずつ広まっている様子を見せている。

「オンデマンドバス」は「e METROアプリ」、電話、LINEから予約可能。予約方法や利用料金などの詳細は、公式サイトにて。

取材・文・写真(一部)/Lmaga.jp編集部

【一覧】オンデマンドバス 利用料金

【キタ・福島・西・中央・天王寺・浪速エリア】大人300円、小児(6歳以上12歳未満)150円

【生野・平野・都島・港・東成・城東・鶴見・阿倍野・住吉・東住吉・此花・大正・西淀川・淀川・東淀川・旭・住之江・西成エリア】大人210円、小児110円

※全エリアとも、幼児(1歳以上6歳未満)は、同伴者1名につき2名まで無料。3人目から小児運賃と同額。

【写真】意外!?大阪市内で一番“便利な”乗降場所

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