松下洸平は“伊賀越え”キャンセル界隈…「この家康ほんと憎たらしいな」【豊臣兄弟】

2時間前

『豊臣兄弟!』第28回より。本能寺の変を堺で知った徳川家康(松下洸平)(C)NHK

(写真14枚)

豊臣秀吉の名参謀と言われた弟・豊臣秀長(小一郎)のサクセスストーリーを、仲野太賀主演で描く大河ドラマ『豊臣兄弟!』(NHK)。

7月19日放送の第28回「急げ! 秀吉」では、豊臣兄弟を含めて、本能寺の変を知った武将たちのそれぞれの反応が描かれることに。そして兄弟を勇気づけた、思いがけないロングパスアイテムに、SNSで驚きと感動の声が上がっていた。


■ 敵?味方?戦国武将たちが混乱…第28回あらすじ

明智光秀(要潤)が織田信長(小栗旬)を討ったという知らせは、またたく間に各地に届いた。光秀に謀反をけしかけた信長の甥・織田信澄(緒形敦)は、光秀と合流しようとするが、信長の息子・信孝(結木滉星)と丹羽長秀(池田鉄洋)に押さえられて切腹。

堺にいた徳川家康(松下洸平)は、伊賀を越えて岡崎に戻ると家臣たちに宣言するが、それは明智に情報を流す者がいることを察知した嘘で、船を使っての帰還を試みる。

『豊臣兄弟!』第28回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第28回より。本能寺の変を知り、怒りを露わにする織田信長の三男・信孝(結木滉星)(C)NHK

京に潜伏していた小一郎は、光秀と懇意の細川藤孝(亀田佳明)と接触し、光秀側に着かないよう説得を試みる。光秀を討つ覚悟が固まってない小一郎を見て「今のままでは討たれるのはお主らの方」と告げるが、そこに羽柴(豊臣)秀吉(池松壮亮)が姫路まで戻ってきたという一報が入った。

藤孝は出家して家督を嫡子に譲り、光秀と袂を分かつことに。光秀は「今やっと、上様(信長)のお気持ちが分かった」と自嘲気味につぶやいた。

■ 松下洸平は“伊賀越え”キャンセル界隈で、SNS大激震

オープニングクレジットで「織田信長(回想):小栗旬」となっていた時点で、SNSでは「信長、回想になっちまった・・・」「織田信長(回想)が一番辛いです」「クレジットに回想って付いてるの見てボロ泣きしそう」と、信長ロスの声が相次いだ第28回。

秀長が実は京都にいた! という前代未聞の設定がバンバン生かされたのに加えて、各武将たちの史実通りor史実を裏切る動きに、驚きや感心やもらい泣きの声が上がりまくっていた。

『豊臣兄弟!』第28回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第28回より。燃え盛る本能寺から脱出し、小一郎(写真右、仲野太賀)に織田信長の死を伝えて息絶える森乱(写真左、市川團子)(C)NHK

まずは肝心の信長の首が、本能寺が燃えすぎて行方がわからず、本当に討ち取ったことが証明できなくて焦る光秀。しかし秀長は、本能寺から脱出した森乱(市川團子)から、直接その死を告げられた。

信長の死を確信する数少ない1人になるわけだが、まるで主君の後を追うように命を終えた乱に「乱丸まさかのダイイングメッセージ」「森乱ちゃん!! ああ本当に最期までいい子だった・・・」「頑張ったね・・・上様を守り抜いたよ」などのいたわりの言葉が並んだ。

『豊臣兄弟!』第28回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第28回より。備中から戻ってきた羽柴秀吉(写真右、池松壮亮)に、織田信長の安否について尋ねられる小一郎(写真左、仲野太賀)(C)NHK

そして秀長は、秀吉に連れられて通った遊女屋に隠れ「信長は死んでません!」「光秀は悪人です!」というメッセージを拡散することで、有力武将たちが光秀側に着くことを阻むという、地味だけど大きな仕事を果たした。

その一方、他の武将たちはというと、堺にいた徳川家康は「伊賀に向かう」と宣言。SNSが一斉に「神君伊賀越キター!!」と盛り上がったが、実ははったりだったという思わぬオチに、SNSは文字通り大激震状態に。

『豊臣兄弟!』第28回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第28回より。伊賀越えはせず、船で岡崎に帰還すると家臣たちに伝える徳川家康(写真中央、松下洸平)(C)NHK

「なんと! 伊賀越えフェイクのパターンで来たか!!」「今年の伊賀越え→越えない」「誰が伊賀越えなんかするかバーカ!」「さすがたぬき殿!(笑)」「くっそこの家康ほんと賢くて憎たらしいな。嫌いじゃないぜ」「家中以外にはいっさい腹の底を見せないの、すでに歴史の勝者確定すぎる」などの声が。

実際家康の逃亡ルートは未だ確定されてはおらず、船で帰還したという説もあるにはある。しかし「船が調達できなくて結局伊賀を越えた」という未来を筆者はあきらめてないので、その結末に期待しよう。

■ 「泣いちゃう…」柴田勝家&前田利家の名シーン

『豊臣兄弟!』第28回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第28回より。羽柴軍との和睦交渉に応じる安国寺恵瓊(立川談春)(C)NHK

さて、一方の秀吉は、前野長康(渋谷謙人)の超絶スピード便で、秀長からの情報を受け取るも「上様は生きてるはず! だったら助けに行かなきゃ!」と、現実から目を逸らしつつ速攻で毛利との和睦交渉に。

このとき黒田官兵衛(倉悠貴)が「ご武運が開けましたな」と秀吉に告げたという逸話があるけど、今回は伊賀越同様キャンセルで、これにも「官兵衛失言回避!!」「とにかく信長大好きな今作の秀吉にこのタイミングで『ご運が開けましたな』などと言ったら斬り殺されかねないので、官兵衛の最大の見せ場キャンセルなのは仕方ない」などの声が。

『豊臣兄弟!』第28回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第28回より。家臣を率いて、京に急ぎ戻る羽柴秀吉(池松壮亮)(C)NHK

安国寺恵瓊(立川談春)との腹のさぐりあい和睦交渉をドキドキハラハラでまとめあげ、本能寺の変からわずか2日後には京に向けて進軍──いわゆる「中国大返し」を開始。

かたや織田家重臣・柴田勝家(山口馬木也)も弔い合戦を行う気満々だったが、和睦寄りとなってた毛利家と違って完全戦闘モードの上杉家に、背後を突かれるのは確実だ。ここで信長が乗り移ったかのような気迫で、勝家を説得する前田利家(大東駿介)と、泣く泣く仇討ちをあきらめた勝家の姿に感動の声が。

『豊臣兄弟!』第28回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第28回より。出陣するべきではないと、柴田勝家に必死の形相で説得する前田利家(大東駿介)(C)NHK

「中国大返し始まったと思ったら柴田殿が・・・わぁ・・・泣いちゃう・・・」「信長の強火ファンたちの荒れっぷりたるやもう」「権六(勝家)&利家の土下座合戦に泣いたよ・・・荒くれ者の泣き顔には滅法弱いんだ・・・」「勝家の暴れ散らかしと泣きの演技最高すぎる」「利家、メンタルが男前でカッコいい!!」「柴田勝家のパート、なんか素晴らしい一本見たな・・・って感じ」などの言葉が見られた。

『豊臣兄弟!』第28回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第28回より。本能寺の変を知り、今すぐ挙兵しようとし、佐々成政(写真左、白洲迅)に制止される柴田勝家(写真右、山口馬木也)(C)NHK

また、実の父を殺した信長の復讐に燃え、本能寺の変の影の黒幕となった織田信澄は、光秀との合流に失敗して切腹。

丹羽長秀の「上様はお許しになるおつもりだった」という言葉に心を動かされることもなく、不敵な笑みを浮かべた最期の姿に「やっと解放されたか」「この表情〜復讐の為にだけ生きてきた男って感じですゾクゾクする〜」「信澄くんにとってはこの結果は勝ちだもんな。後悔のかけらもない顔してる」「親の仇さえ討てればあとはどうでもいいので淡々と切腹してしまうの、とことん光秀が気の毒」などのコメントが上がっていた。

■ 気絶→待っててくれた細川藤孝「優しい」

『豊臣兄弟!』第28回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第28回より。吉祥(鶴田真由)の京の遊女屋で小一郎が目覚めるのを待っていた、丹後宮津城主・細川藤孝(亀田佳明)(C)NHK

そして秀長は、間違いなく明智に味方すると思われた細川藤孝を調略することに。光秀に対して「敵討ちもしたいけど救いたい」と言い出す秀長に「そんな甘い気持ちじゃ無理」とド正論を返しつつも、秀長が疲労から寝落ちしても帰らずに待っててくれたいい人ぶりに「客人を前にして気絶する奴がおるか→普通にまだいたわ客人」「藤孝さんずっと待っててくれたんだ優しい」などのコメントが。

しかし、その交渉の場にいたことで、藤孝は秀吉が戻ってきたことをいち早く聞きつけて、中立の立場を取ることになったのだから、秀長の大金星だ。

『豊臣兄弟!』第28回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第28回より。家臣・斎藤利三(写真左、内藤剛志)の隣で、細川藤孝からの書状を読む明智光秀(写真右、要潤)(C)NHK

さらに金星を重ねたのが、信長の進軍に備えて、京~備中までの村々に支度金を置いてきてたこと。これによって食料や馬の補給がスムーズに進み、わずか2日で姫路に到着するという、現在の歴史家たちに「どう考えてもおかしい」とまで言わせる奇跡の大移動を実現できた。

これにはSNSも「小一郎の段取り上手!!」「大返しに対信長スーパー接待ロードが役立った」「信長のために仕度したことがそのまま秀吉のためになったのはすごい展開」「ありがとう街道のみなさん」などの歓声のような声が上がっていた。

■ あの時の“草履“が伏線回収…2人を敵討ちへ

『豊臣兄弟!』第28回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第28回より。織田信長が死んだことが信じられず、小一郎(写真下、仲野太賀)と取っ組み合いの喧嘩をする羽柴秀吉(写真上、池松壮亮)(C)NHK

しかし、秀吉と合流した秀長は、信長は生死不明などではなく、本当に死んだという悲しい事実を告白。思わずフィジカルな兄弟ゲンカ(ちなみにこの当時、2人ともオバフォー)が始まった。

そこに秀長の息子・与一郎(大西利空)が持ってきたのが、かつて信長に「温めておきました」詐欺をして、2人の初めての手柄の褒美として進呈された草履だった。「草履は片方だけではなんの役にも立たない。互いに大事にせい」というノッブの言葉が、まさかここで伏線回収されることになるとは・・・。

『豊臣兄弟!』第3回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第3回より。草履を盗もうとす藤吉郎(池松壮亮)(C)NHK

この予想外の展開にSNSも「あの時の草履~~~!!」「豊臣兄弟のオリジンわらじじゃん」「ここでノッブの草履はズルいって・・・泣いちゃうって」「こんなんもう言葉にならんよ・・・あの時の草履が今ここで出て来るロングパス」「まさか、あの草履が秀吉を天下人にするきっかけとは」「豊臣兄弟2人で分けたのを、敵討ちで一つの力に持ってく脚本良き!!」「ここから始まる羽柴兄弟の天下獲り」など、ともに鬨の声を上げるようなコメントが続々と上がっていた。

『豊臣兄弟!』第29回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第29回より。 山崎に陣を構える明智光秀(写真左、要潤)と家臣・斎藤利三(写真右、内藤剛志)(C)NHK

ついに来週は、豊臣兄弟が明智光秀と激突する「山崎の合戦」に突入。光秀の退場はすでに決定的にはなっているけれど、予告映像によると、どうも与一郎になにやら異変がある模様。

秀長の長男は、この年に亡くなっているという説もあるので、もしかして初めての戦に巻き込まれて・・・?大河ドラマでたまにある「視聴者の誤解を招くまぎらわしい予告」であることを、心から祈りたい。

◇ 

大河ドラマ『豊臣兄弟!』はNHK総合で毎週日曜・20時から、NHKBSは18時から、BSP4Kでは12時15分からスタート。7月26日放送の第29回「天下への道」では、織田信孝から明智討伐を任された秀吉が、山崎で光秀と激突をする一方で、小一郎がなおも光秀に歩み寄ろうとする姿が描かれる。

文/吉永美和子


【動画】「泣いちゃう…」柴田勝家&前田利家の名シーン

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