「好きだったTwitterだ」大阪・千鳥橋のアナログ掲示板が話題、かつて駅にあった“伝言板”がモデルに

2時間前

「野生のツイッター」と話題になった、大阪・此花区に設置されている「TAG伝言板」(写真提供:チドリズ)

(写真2枚)

大阪の千鳥橋エリアにある「此花住吉商店会」に設置されている掲示板が、「野生のツイッターだ」とSNSで話題に。

昔ながらの黒板に、日常のちょっとした出来事やうれしかったエピソードが書き込まれている掲示板の画像に対し、「僕の好きだったTwitterはこれだ」「SNSよ こうあってくれ」「しらない……こんなきれいなツイッターしらない……」など、“あの頃のツイッター”を思い出す人が続出している。

デジタル化が進む現代において、なぜこうもアナログ感満載の掲示板を作ったのか。掲示板を制作した団体「チドリズ」の担当者に話を聞いた。

■「娘が立ちました!」ゆるい書き込みが人気

今回話題となった「TAG伝言板」は、5月30日〜6月6日に千鳥橋周辺で開催されたイベント『TAGちどりばし思い出ストリート』にて制作・展示されたもので、現在は会場だった「此花住吉商店会」による管理のもと設置されている。

書き込み欄は2つのコーナーに分かれており、「みんなの掲示板」には自由な内容、「最近うれしかったこと」には日々のうれしい出来事が書き込めるようになっている。加えて気に入った書き込みがあれば「いいね欄」に星形マグネットを貼ることができる“SNSらしい要素”も取り入れている。

掲示板には手書きで「ビール呑みたい。」「明日から台風!強いらしいよ」といった自由なつぶやきから、「最近ヌートリアいないね」「キツネがいた」といったその後が気になるつぶやき、「修学旅行めっちゃ楽しかった!」「娘が立ちました!」など微笑ましいつぶやきが書き込まれ、なんともハートフルな空間が広がっている。

子どもからお年寄りまで、自由に書き込む場に(写真提供:チドリズ)
子どもからお年寄りまで、自由に書き込む場に(写真提供:チドリズ)

■ 駅前に設置されていた「伝言板」から着想

令和に生まれたとは思えない古き良き雰囲気が漂う掲示板だが、かつて駅前などに設置されていた「伝言板」に着想を得て制作したという。いわば“現代版伝言板”だが、黒板とチョークという昔ながらの形式を採用しており、老若男女問わず誰もが気軽に書き込めるスタイルに。

掲示板は商店街に常設しているため24時間いつでも誰でも自由に書き込め、現在は掲示板の向かいにあるお店「キッチン宝島」が掲示板がいっぱいになったタイミングで書き込みを消している。内容や書き方に細かなルールは設けておらず、「みなさんには自由に使っていただいています。お互いに自然と気遣いながらゆるやかに使ってもらえる場になればと思っています」と話す。

Xのポストをきっかけに全国に広まった掲示板だが、担当者は「Xの引用ポストなどを拝見すると、温かいコミュニケーションが多く、とてもうれしく思っています。この掲示板をきっかけに千鳥橋という町を知り、実際に足を運んでいただくきっかけになれば」とコメント。

■ 目指すのは“ゆるやかな隣人付き合い”

「チドリズ」は此花区梅香に拠点を置く団体。地域の活性化やメンバーの生活・制作活動を両立させることを目的とし、地域の祭りをはじめとした複数の企画を運営・制作してきた。 

今回の掲示板も活動の一環となっており、担当者は「近年は人と人とのつながりが少しずつ希薄になっているようにも感じています。この掲示板を通して、無理のない距離感で人の温かさを感じられるような、ゆるやかな隣人付き合いが生まれればうれしいと思っています」と語った。

取材・文/つちだ四郎

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