【7月18日から】モンスターやイケメンも… ?エンタメ最高峰「歌川国芳」の浮世絵、京都に約200点

5時間前

「相馬の古内裏」弘化2-3年(1845-46)頃 個人蔵、『浮世絵スーパークリエイター 歌川国芳展』

(写真7枚)

「奇想の絵師」として名高い江戸後期の浮世絵師・歌川国芳(くによし)の世界に浸れる展覧会『浮世絵スーパークリエイター 歌川国芳展』が、7月18日から「京都市京セラ美術館」(京都市左京区)で開催される。

豪快な画力と斬新なアイデアで江戸っ子の心を掴み、現代にも通じるユーモアのきいた絵、愛猫家ならではの猫作品など、近年は若年層にも親しみやすい絵師として人気の歌川国芳(1797~1861)。同展では役者絵、風景画など約200点を6ジャンルに分け、国芳の多様な描き分けを「江戸エンタメの最高峰」として紹介する。

「本朝水滸伝豪傑八百人一個 天眼礒兵衛 夜叉嵐」天保2年(1831)頃 個人蔵、『浮世絵スーパークリエイター 歌川国芳展』
「本朝水滸伝豪傑八百人一個 天眼礒兵衛 夜叉嵐」天保2年(1831)頃 個人蔵、『浮世絵スーパークリエイター 歌川国芳展』

その6幕は「KUNIYOSHI’s モンスター!」「KUNIYOSHI’s ハンサム!」など、映画や芝居のようなタイトルとともに楽しめる構成に。例えば、第1幕「KUNIYOSHI’s アクション!」では、中国の古典をもとに大胆な構図で躍動する豪傑たちを描き、「武者絵の国芳」として人気のきっかけとなった「水滸伝シリーズ」の作品を鑑賞できる。

「源頼光公舘土蜘作妖怪図」天保14年(1843) 個人蔵、『浮世絵スーパークリエイター 歌川国芳展』
「源頼光公舘土蜘作妖怪図」天保14年(1843) 個人蔵、『浮世絵スーパークリエイター 歌川国芳展』

さらに、国芳の奇想天外な世界が展開されるのは第2幕「KUNIYOSHI’s モンスター!」。妖怪が出没する屋敷が描かれた代表作『相馬の古内裏』は、画面の大半を占める骸骨がインパクト大で、西洋の解剖図を参考にした説も。実はエンタメ要素だけでなく、幕府を批判したとされる作品もあり、現世の窮屈さをモンスターで表現した『源頼光公舘土蜘作妖怪図』にも注目したい。

「人かたまつて人になる」弘化4年(1847)頃 個人蔵、『浮世絵スーパークリエイター 歌川国芳展』
「人かたまつて人になる」弘化4年(1847)頃 個人蔵、『浮世絵スーパークリエイター 歌川国芳展』

また、笑いへ誘う愛らしい戯画(第6章「KUNIYOSHI’s アイデア!」)こそ、粋な江戸っ子・国芳の真骨頂だ。男性の顔をよく見ると、小さな人が集まって構成されていたり、猫たちが集まってある文字を作っていたり…と、思わずクスッと笑ってしまいそうな、遊び心あふれる仕掛けが散りばめられている。

「東都名所 佃嶋」天保初期(1831-33)頃 個人蔵、『浮世絵スーパークリエイター 歌川国芳展』
「東都名所 佃嶋」天保初期(1831-33)頃 個人蔵、『浮世絵スーパークリエイター 歌川国芳展』

ほかにも、着物の柄にまでこだわりが感じられる美人画、色気たっぷりの役者絵をはじめ、独自に学んだ西洋画の要素を活かし、名所絵の大成者・歌川広重とは異なる江戸をリアルに描いた風景画といった当時の人々の暮らしを垣間見れる多彩な作品が勢揃い。作品への没入体験ができる映像空間も登場する。

「猫の当字 ふぐ」天保末(1841-43)頃 個人蔵、『浮世絵スーパークリエイター 歌川国芳展』
「猫の当字 ふぐ」天保末(1841-43)頃 個人蔵、『浮世絵スーパークリエイター 歌川国芳展』


『浮世絵スーパークリエイター 歌川国芳展』
期間:2026年7月18日(土)~9月23日(水・祝)
※月曜日休館、7月20日(月・祝)、9月21日(月・祝)は開館
会場:京都市京セラ美術館 本館 北回廊1階(京都市左京区岡崎円勝寺町124)
時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
料金:一般1900円、高大生1400円、小中学生700円

7月18日から「京都市京セラ美術館」にて開催される『浮世絵スーパークリエイター 歌川国芳展』

文/塩屋薫

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