愛の言葉と軍服に胸キュン…朝美絢・音彩唯の新トップコンビ『波うららかに、めおと日和』開幕

7時間前

新郎不在の結婚式から2週間後、横須賀の新居で瀧昌となつ美がいよいよ対面

(写真5枚)

雪組新トップコンビのプレお披露目公演『波うららかに、めおと日和』が、「梅田芸術劇場メインホール」(大阪市北区)で、4月13日に開幕した。

堅物だけどお茶目さをあわせもつ帝国海軍中尉・江端瀧昌を好演する、宝塚歌劇団雪組トップスター・朝美絢(あさみ・じゅん)。かたわらには、トップ娘役に就任した音彩唯(ねいろ・ゆい)が、新妻の江端なつ美として寄り添う。

2025年4月にドラマ化もされ話題となった、講談社「コミックDAYS」で連載中の西香はち氏の同名コミックを初舞台化。昭和11年の横須賀、戦争が忍び寄る「影」の部分も描きつつ、「東京ラプソディ」など当時の流行歌を華やかに盛り込みながら、穏やかな日常の幸せを浮かび上がらせた(脚本・演出/小柳奈穂子、演出/雑賀ヒカル)。

顔も合わせたことがない若きふたりが「めおと」となり、名前で呼び合うところからドギマギする。軍人として家を留守にすることが多く、会えない時間が想いを育て、やがてかけがえのない存在へ――。

その深い絆を、朝美と音彩が温かい芝居や豊かな歌声で紡ぎ出し、宝塚ならではの胸キュンが詰まった『波うららかにーー』を生み出した。

「フィナーレA」からトップコンビのデュエットダンスで魅せる「フィナーレC」、さらに「パレード」まで盛りだくさん
「フィナーレA」からトップコンビのデュエットダンスで魅せる「フィナーレC」、さらに「パレード」まで盛りだくさん

鳥羽での新婚旅行、百貨店デートに、美しい星空…。原作のロマンティックな要素が散りばめられた舞台で、バックハグやお姫様抱っこなどをナチュラルに魅せる朝美。さまざまなタイプの軍服をりりしく着こなし、瀧昌の口癖とも言える「問題ありません」を何度も発しつつ、時には思いを隠しきれずにストレートな愛の言葉を。

かと思えば、女性に不慣れな瀧昌の心の声を放つ、ユーモラスな芝居には「ラブコメ」と呼ぶにぴったりの振り幅で場内を沸かせる。

音彩は、瀧昌のさり気ない優しさや仕草に、心を鷲づかみにされるなつ美の気持ちを、はちきれんばかりの明るさと生き生きとした表情で演じてみせる。

瀧昌のつらい過去に憤る姿も、まさに原作の愛らしいなつ美そのもの。なつ美の母・関谷さつき(妃華ゆきの/瀧昌の母役も)、帝国外軍中佐の柴原邦光(真那春人)・柴原郁子(麻花すわん)夫婦、なつ美の幼なじみの瀬田準太郎(咲城けい)たちの、ほのぼのとした芝居もいい。

またスマートな色気を放ったのが、瀧昌の同僚・深見龍之介役を演じた男役スターの縣千(あがた・せん)。タイピストの芳森芙美子(華純沙那)と深見との変化していく関係性は、本作の魅力のひとつであり、ふたりの絶妙な掛け合いが舞台の後半を盛り上げる。

女性たちが社会で活躍する様子や、海軍士官たちの結束を明るいナンバーで魅せ、芸者見習いの講釈師、小菊(夢翔みわ)と久桃(白綺華)に物語をときどき解説させるなど、ストーリー展開はスムーズ。

船を嵐が襲う緊迫のシーン。朝美演じる瀧昌や海軍士官たちが窮地に立たされる
船を嵐が襲う緊迫のシーン。朝美演じる瀧昌や海軍士官たちが窮地に立たされる

不透明な時代にあろうと、瀧昌となつ美は希望を忘れない。「同じ星の下で」というナンバーにいたっては、これからトップコンビとして歩んでいく朝美と音彩の未来が重なり、舞台にやわらかな光が差し込むようだった。

雪組公演『波うららかに、めおと日和』は、4月30日(木)まで「梅田芸術劇場メインホール」で上演。チケットは完売。26日(日)15時半公演は、全国映画館でのライブ中継、ライブ配信がおこなわれる。

取材・文/小野寺亜紀

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