「寝るのは無理」宝塚ホテル新レビュールーム全4室レポ、狙い目は?

9時間前

「宝塚ホテル」新レビュールーム、5人のトップスターの圧がすごい…確かに眠れそうにない

(写真17枚)

「正座したまま夜を明かしてしまいそう」「ファンサ浴び続けて寝るのは無理」「写真に見守られながら眠りたい」など、宝塚ファンをざわつかせているのは、「宝塚ホテル」(宝塚市)。6月10日、特別仕様の4つの客室が誕生した。さっそく予約好調ということだが、ホテルなのに眠れない…?とは、いったいどんな部屋なのか。新たに誕生した「レビュールーム」4室を取材した。

「宝塚ホテル」は、「宝塚大劇場」(宝塚市)のオフィシャルホテル。旧「宝塚ホテル」があった阪急「宝塚南口駅」前の立地から、現在の大劇場の西隣、武庫川沿いの場所に2020年6月に移転開業した。元宝塚歌劇団月組組長の憧花ゆりのさんが支配人を務めることで知られ、現役生や、ОGのディナーショーなど各種イベントも開催され、宝塚ファンにはおなじみのホテルだ。

「宝塚ホテル」のエントランス

そんな同ホテル約200室の客室の中に、大劇場で公演中の宝塚歌劇の組をイメージした展示や装飾を施した特別仕様の「レビュールーム」2室があり、「こっちゃん在団中に泊まれたのは一生の思い出」「朝美さんトップさんになったら泊まると決めていた」など、SNSにもファンたちから宿泊報告がアップされ、人気となっていた。

「宝塚ホテル」の2階には、過去の公演衣装など展示するスペースも。いつ誰が来た衣装が飾られているか観にいくのも楽しい。こちらは、2023年花組公演 『鴛鴦歌合戦』の柚香さん、星風さんのお衣装

◆ 圧が強い!公演中以外の組の展示も楽しめる新「レビュールーム」はテーマいろいろ

そんな既存2部屋の好評を受け、新たに誕生したレビュールーム4部屋。こちらには、宝塚歌劇の「衣装」に着目し、各客室に過去の公演で使用された衣装を展示している。また、公演中以外の組の展示も楽しめる。今回は、実際にスタッフの案内で全部屋みせていただくことになり、どんな衣装が展示されているのか、期待が高まる。

いざ、「宝塚ホテル」の新レビュールームへ

まずは4階のお部屋から。客室のドアをあけると、真っ白でキラキラの男役のお衣装がドーンと目の前に。チェックアウトまでは、誰の目も気にせずに、ガラスのケースの中に入ったゴージャスな刺繍やビジューなど、気が済むまで何度でも見続けられる。

キラキラの白いお衣装を独り占めできる「レビュールームA」
せっかくなのでもっと寄ってみましょう!お衣装部の方すごい、と改めて感心するばかり「レビュールームA」

「こちらのお部屋のテーマはオールスターズです」と案内いただき、部屋の奥に進む。すると、5組のトップスター、花組・永久輝せあ、月組・鳳月杏、雪組・朝美絢、星組・礼真琴、宙組・桜木みなとが揃ってキメキメで迎えてくれている。確かに、これはテンション上がってしまって、寝ている場合じゃなさそうだ。

5組のトップスターが揃うとさすがに圧が強い…夢の共演「レビュールームA」。今後、退団、就任等にあわせてタペストリーの展示は変わる

「娘役さんが好きな方に喜んでいただけると思います」と続いてみせていただいたのは「レビュールームD」。ドアを開けると、今度はすみれ色した繊細で美しいお衣装が飾られている。

誰がどの公演で着ていた衣装なのか、思い出したい…「レビュールームD」

そして、ベッドにはトップスターとトップ娘役のデュエットダンスのお写真が並んでいる。各部屋の展示は、年2回の入れ替え予定があるということだが、この部屋の写真は、退団した各組トップコンビのものなどを中心に展示されていた。ロマンティックなショーの各場面を思い出しながら、穏やかで優しい気持ちで眠れそう…。

ロマンティックな宝塚ホテルの新レビュールーム「レビュールームD」

◆ 続いて3階の2部屋「レビュールームT」「レビュールームG」

「こちらは燕尾服がテーマです」と案内いただいた「レビュールームT」。ファンならみんな大好き、男役の象徴「黒燕尾」が出迎えてくれた。このお衣装もキラキラに光るビジューが素敵…。

宝塚ホテルの新レビュールーム「レビュールームT」みんな大好きな燕尾服をガン見できる

先ほどの2室とはまたテイストが異なり、シックな内装に、「これぞ宝塚!」な大階段×黒燕尾という伝統を感じる写真などが飾られている。この部屋で「あのショーの、あのシーン!」を、ファン同士で朝まで語り合いたい。

宝塚ホテルの新レビュールーム「レビュールームT」トップスターだけでなく、燕尾で踊るスターたちの写真が

そして、最後は「レビュールームG」。こちらは、スタイリッシュなダブルのスーツが出迎えてくれる。先ほどまでのキラキラと全く違う、渋い世界観にびっくりだ。

ダブルのスーツは渋い!宝塚ホテルの新レビュールーム「レビュールームG」

こちらの装飾はシックな内装ともピッタリ。男役のダンディズムを感じさせるダークな色味のスーツを身にまとった男役スターたちの写真が飾られている。各舞台シーンを思い出しながら、お芝居の世界にどっぷり浸って過ごすことができそうだ。

シックな空間に赤いバラを飾りたい…「レビュールームG」

なお、この4室のタイプはいずれもモデレートツイン。宝塚大劇場を望むことができ、宝塚歌劇専門チャンネル「スカイステージ」も見放題なので、本当になんだか寝てしまうのがもったいないような気がするくらいだ。

各レビュールームは大劇場ビュー!
人気のReFaのドライヤーやヘアアイロン、シャワーヘッドを完備、LAURA ASHLEYのアメニティが揃う

◆ 予約好調! 狙い目を担当者に聞きました

新レビュールーム4部屋について、反響を聞いてみた。「発表するとすぐに予約が次々入りまして、既に4部屋を連続して4泊宿泊予約してくださった方や、4部屋を月1回ずつ予約してくださったお客様もいて、全ての客室に泊まってみたい!という方も多いようです」と担当者。

そして、「どうしても大劇場の公演期間の宿泊に人気が集中するため、公演のない日程ですと、ご希望のお部屋のタイプを選んでいただきやすいと思います。公演がない期間は館内のレストランなど含め、お得なプランを用意することも。狙い目だと思います」と攻略法も教えてくれた。

店内に宝塚歌劇の曲がかかり、取材日には星組公演『太王四神記 Ver.II』(2009年)のシャンシャンが、スイーツたちを見守ってくれていたビュッフェ&カフェレストラン「アンサンブル」

◆ 支配人・憧花ゆりのさんコメント

「宝塚歌劇をご覧になられた後、劇場を出て花のみちを歩いて駅に向かううち段々と現実に戻り、スターの面影が徐々にきえていく。さっきまで目の前で繰り広げられる舞台を笑顔で観ていた時間はあっという間に幻にかわります。あの時間がずっと続けばよいのに…。そんな願いを抱いた方はきっと、たくさんいらっしゃると思います。

宝塚ホテルはそんな幻の時間をもう少しだけ…舞台の夢のつづきをご覧いただける場所です。より多くの方に味わっていただきたい。そんな思いから4つのお部屋が誕生しました。舞台の幕が降りても、スターは貴方の近くで微笑んでいます。多くのお客様のお越しを心からお待ちしております」。

取材・文・写真/Lmaga.jp編集部

1階宴会場の前にある絵画のテーマはなんと「デュエットダンス」。館内散策も楽しい「宝塚ホテル」
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