万博初日の夜、Adoの裏で…大勢が踊り狂っていた場所とは?

ポーランドのアーティストSw@da x Niczos がパフォーマンスし、大歓声(撮影4月13日:大阪・関西万博)
4月13日初日を迎えた『大阪・関西万博』。開幕日の一般客来場数は11万9千人で、大勢の人一斉に動くとあり、入退場、交通、通信環境、雨対策・・・など多くの課題が見つかった。そんななかでも、会場のいたるところでイベントが開催され、元気に楽しむ人たちの姿も。特に音楽ファンたちはエンジョイしていたようで、朝から晩まで会場のどこかで音楽が流れ、クラシックから、サイケデリックなダンスミュージックまで、参加型で盛り上がった。
◆ 1万263人が心をひとつに、開幕と同時に世界の平和を願い合唱
この日の開幕と同時刻、朝9時からスタートしたのは『1万人の第九』。1万8千人を超す応募者があり、抽選によって参加が決定したラッキーな参加者が早朝から雨の降るなかスタンバイした。

しかし、世界的に活躍する指揮の佐渡裕氏が登場すると、奇跡的に空が明るくなり、雨が止んだ。これには参加者も「さすが佐渡さん、本当にもってる!」と大興奮。

1万人でベートーヴェンの『歓喜の歌』を歌うという、1983年から続く大阪の年末の風物詩が、今回万博に登場。ウォータープラザや、大屋根リングなど広範囲から歌声を合わせる、という世界的にも珍しい難易度の高い合唱にチャレンジし、事前練習や、会場リハーサルなど、時間をかけて準備してきた成果を披露した。


◆ Adoのライブ熱狂の裏、ショパンが聴けると思って入った海外パビリオンで…!?
ブルーインパルスの飛行中止、大雨、寒さなどに耐えかねて、人出がかなり減った日没後、海外パビリオンのあるエリアを散策していた筆者は、公式サイトなどには掲載されていない、とあるコンサートを見つけた。場所は、「ポーランドパビリオン」だ。SNSで「全然予約が取れない」と噂になっていたこちらには、グランドピアノがある小さなホールがあり、そこで1日3回、ポーランドが生んだ偉大な音楽家フレデリック・ショパンの曲をピアノコンサートという形で楽しめる。

通りがかるとスタッフが英語でどうやら「もうすぐコンサートがあるから、時間あったら観て」のようなことを言っているので、「きっとピアノコンサートなんだろう」と思い、ふらっと入ってみた。


入ってみると、既に席はない。60人ほどが、オールスタンディングスタイルでアーティストの登場を待っている。歓声のなか、登場したアーティストは2人。ひとりの女性と、怪しげな装飾を顔につけた男性・・・。「ピアノじゃないんかい!」と心の中で突っ込む。あとで確認したわかったことだが、ポーランド東部出身の音楽プロデューサー・Sw@daと女性ボーカリストのNiczosの2人組ユニットだった。

今回のミニライブで、2人は民族音楽とダンスミュージックの要素を融合させた複数の楽曲を披露。ポーランド人スタッフたちは、一緒にノリノリでシンガロングしている。どうやら、現地で人気があるアーティストのようだ。
聞きなれない言葉でNiczosが高らかに歌い上げ、Sw@daが観客をどんどん煽る。ライブスタート直後は「何事!?」みたいに驚いて固まっていた日本人もいたが、ライブが進むと「フジロックのクリスタル・パレスかな?」というくらいに、ぎゅうぎゅうの中で日本人も外国人も老若男女が手を挙げ飛び跳ね、一緒に歌い、最高潮に盛り上がった。

ライブ後、ポーランド・パビリオンのエリザ・クロノフスカ・シヴァクさんは、「初週はポーランドの中で、ベラルーシ、リトアニアと接している北東部・ポドラシェのプロモーションウィーク。彼らのパフォーマンスはポドラシェ語だったから、私も何を歌っているのかは全然わからなかったけど、とても盛り上がりましたね」と笑顔に。今後のライブイベントを確認すると、「明日4月14日も同時間に彼らのパフォーマンスを予定。今後もいろいろなイベントを計画しているところです。パビリオン前のモニターで発表していきます」と話していた。

昼はショパン、夜はサイケデリックなダンスミュージックとは、ポーランドパビリオン、面白すぎる。筆者も事前には、こういったライブがあるとは、全くノーマーク。会場を歩けば歩くほど、このような面白いイベントや未知の音楽に出合えるかもしれない。
◆ そのほかも朝から晩まで常に音楽が溢れた万博会場
また、大屋根リング内の海外パビリオンが並ぶゾーンの「ポップアップステージ」に、世界的に有名な少年合唱団「プエリ・カントーレ・ルクセンブルク」と「立命館小学校コーラスクラブ京都」がステージに立ち、夜の万博会場にも歌声を響かせた。このようにさまざまなジャンルの音楽を通じた、日本と世界の国々との交流は、184日間毎日続く。

取材・文・写真/Lmaga.jp編集部
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