大阪・京橋にある全国で唯一の「成城石井 ＢＡＫＥＲＹ」（大阪市都島区）が開業１周年を記念し、４月２０日から高級食材などを使った新作パンを順次販売する。

■ 「コスパのよさ」で連日人気に

スーパーマーケット「成城石井」（代表：原昭彦）が客への調査で１番人気だった「パン」の魅力をさらに広げるべく、パンの消費量が国内有数の大阪に、新業態として誕生した同店。店内で焼き上がる約５０種のパンは、自社輸入の強みをいかした高級食材、スーパーでの人気商品がふんだんに使われているのが魅力だ。

高級で少し手の出しづらいチーズや生ハムも、パンならお試しでワインコイン以内で買える、といったコスパのよさから連日多くの客で賑わい、担当者は「京橋店は若い世代のお客さまも多く、しっかり食事として楽しむ惣菜系パンが人気の印象です」と話す。

毎朝８時のオープンからどの時間帯もまんべんなく客が訪れるようで、乗り換えの通勤客や大阪城公園への観光客も多い場所とあり、取材した平日の昼２～３時の時間帯も老若男女がひっきりなしに訪れ、品薄になる商品もあった。

開業１周年を機にメディアに発表された「１年間の人気商品ＴＯＰ１０」で１位に輝いたのは、「ごろっと黒毛和牛と７種野菜と１０種スパイスの焼きチーズカレーパン」（４３１円）。同社によるワインバーでの端材を活用し、ごろっとした肉厚な和牛肉がジューシーな一品で、累計販売数は約４万３０００個という。

■ １周年を迎え、新作＆期間限定品

１周年を迎える４月２０日からは、１カ月限定の２種が登場。人気１位の「ごろっと黒毛和牛～カレーパン」のワンランク上の「神戸牛」バーション（５３９円・数量限定）は開業時に限定販売され、連日完売した人気品。もう一方は、最高級イベリコ豚の熟成生ハム、ジャージー牛ミルクを使ったチーズのサンド（５３９円）。素材の芳醇さが感じられ、ワインにも合う一品だ。

さらに、新作パン６種が同日から順次販売され、客から要望の多かった「ランチに食べたい」需要を意識したラインアップに。東京で好評という京都の豆専門店「北尾」の黒豆とコラボしたも食パンほか、５月にはこだわりチーズがたっぷりのフォカッチャも仲間入りする。

おなじく１周年を迎える、ベーカリ－２階のワインバー「Ｌｅ Ｂａｒ ａ Ｖｉｎ ５２（ル バーラ ヴァン サンカンドゥ）」でも、特別メニュー「神戸牛のステーキランチ」（２９５９円）などを販売。カウンター席では、グラスワイン＆切り立て生ハムがワンコイン（５５０円）で楽しめる限定企画も。いずれも４月２０日～５月１９日まで。

「成城石井 ＢＡＫＥＲＹ」は京阪モール１階、「Ｌｅ Ｂａｒ ａ Ｖｉｎ ５２」はベーカリーの２階。

取材・文・写真／塩屋薫