１１月に入り、今年も残すところあと２カ月。秋から冬にかけておこなわれる入試に向けて、より一層の努力している受験生も多いのでは？ そんな受験生たちの合格を願ってユニークなお守りを配布するのが、淡路島の農業公園「淡路ファームパーク イングランドの丘」（兵庫県南あわじ市）だ。

そのお守りとは、なんと同パークで飼育されているコアラの糞を使った「うんこペーパー入り」の合格祈願だそう。１１月４日・５日、１２月２日・３日の４日間限定で配布されるお守りについて、同パークに詳しい話を訊いた。

■ 優れたバランス感覚を持つコアラ・だいちくん

──「コアラの合格祈願お守り」の配布はいつ、どんなきっかけで始めた取り組みなのでしょうか？

配布を始めたのは１０年以上前です。木から落ちないコアラを縁起物とし、受験生にエールを送りたいと思ったことがきっかけでスタートしました。

──「うんこペーパー」がとっても気になるんですが･･･、どのような紙で、どうやって作っているんですか？

木から落ちないコアラ・だいちくんのうんこを落とさないよう丁寧に受け止め、水に溶いてうんこに含まれるパルプ状のユーカリ繊維を取り出します。取り出した繊維と水に溶いたティッシュを混ぜ合わせ、紙漉き器で濾して１枚の紙に仕上げます。なお、完成したうんこペーパーは縁起の良い桜の花びらの形にカットし、お守りに入れていますよ。

──コアラのなかでも「だいちくん」が選ばれているんですね。

コアラは木から落ちることは滅多にありません。なかでもだいちくんは木から落ちそうなところで寝ていることが多く、毎日見ている飼育員も心配するほどです。しかし、優れたバランス感覚で落ちないことから、受験に落ちない縁起のいい動物として、ここ数年はだいちくんのうんこが選ばれています。

──長年されてきた取り組みのようですが、どういった反響がありますか？

お守り配布時間前には列ができており、配布開始と同時に「かわいい！」などの声が上がり、多くのお客さまに喜んでいただけている様子です。また、表のデザインは毎年異なっており、配布時まで公表していないため、「今年はこんなデザインなんだ」といった声も聞こえて来ました。今年のデザインも楽しみにしていてください。

──このお守りをゲットして、受験生には目標に向けてさらに頑張って欲しいですね！

お守りはおひとりさま１つまで、先着６０名さまの限定配布となっております。落ちないコアラのお守りを持ち、自分の夢に向かってがんばって欲しいと思います。また、受験が終わりましたら、受験で疲れた心を癒やしに、ぜひイングランドの丘に遊びに来てください。応援しています。

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「コアラの合格祈願お守り」は、１１月４日・５日、１２月２日・３日の昼２時〜２時１５分に無料で配布される。場所は同パーク内「コアラ館入口」。

取材・文／野村真帆