２０２４年春に開催される若手漫才師たちの登竜門『ｙｔｖ漫才新人賞決定戦』（読売テレビ）の出場者を決める事前ＲＯＵＮＤが、９月１０日に放送される。「手見せ審査」を通過した１２組の新鋭が集う同予選会で司会進行をつとめる、タレント・山之内すずとお笑いコンビ・藤崎マーケットに、収録後に話を訊いた。

■ 「見取り図より多い！」ＭＣ陣も驚くコンビも

山之内はお笑いの賞レースのＭＣに初挑戦。収録では、前半戦の三遊間、たくろう、ブルーウェーブのネタを見て早くも「１ブロック目からとんでもないクオリティ。もうすでにお腹がちぎれそう」と大笑い。

２０１４年『第３回ｙｔｖ漫才新人賞決定戦』で優勝し、今回で４回連続の選考会司会を担当した藤崎マーケットは収録中、事務所無所属のボニーボニーに注目。田崎佑一が「大会初のフリーの芸人さんが出場。年間１２００回、舞台に立っている」と紹介すると、トキは「すごい！ 見取り図より多い。バケモンが来た」と驚いた。

■ 「相談をされるたびに思い出しそうなネタ」（山之内）

収録後、笑いの熱気がまだ残るなかで山之内、藤崎マーケットにインタビューを実施。田崎はまず「山之内さんはＭＣが初めてとおっしゃっていたけど、そんな風には全然見えませんでした」と見事な進行ぶりに舌を巻いた。山之内も「３分という短いネタ時間だからこそ、スキルが詰め込まれていて、『もっと見たい』と思わせてくれるものばかりでした。お笑いが持つ力を改めて感じました」と熱戦を振りかえった。

ただ、収録中に急きょ話を振られた「山之内すず賞」は、「該当なし」という結果に。トキから「いやあ、そう簡単には山之内すず賞はあげられませんよね」と言われると、山之内は「そんな大層なものじゃないですよ（笑）。でも、ぐろうさんのネタはやってみたい。いろんな相談をされるたびに、あのネタを思い出しそうです」と絶賛した。

ちなみに「藤崎マーケット賞があったら今回は誰に？」と尋ねると、トキは「やっぱりボニーボニー。フリーの立場でここまで来られるのは本当にすごい。たとえば吉本所属の芸人は、舞台数が多いからそのなかでネタを恐ろしいくらい調節ができるし、ネタも『ナンボ、書いたんや』ってくらい書く。それに対抗してくるフリーって本当に怖い」と高く評価した。

一方、田崎は「バッテリィズは今回、純粋に笑えました。今日も手応えはあったはずですし、これからが楽しみですね」と期待を寄せた。

『ｙｔｖ漫才新人賞』の予選会は今後も開催され、同局にて放送される。山之内は「これからのスターを観ることができる貴重な機会。全組、めちゃくちゃおもしろいです。筋肉痛になる覚悟でたくさん笑ってください」と呼びかけた。

『３度のチャンスを掴み取れ！ ｙｔｖ漫才新人賞 ＲＯＵＮＤ１』は９月１０日、昼３時より放送される（ＴＶｅｒでも見逃し配信あり）。

取材・文／田辺ユウキ