計画されながらも実現されなかった鉄道線路を指す「未成線」。不動産・住宅情報サービス「ライフルホームズ」（代表：井上高志）では７月２６日、『実現してほしかった未成線ランキング（関西編）』が発表された。

「私鉄王国」といわれるほど独自の鉄道文化を持つ関西エリア。これまでさまざまな路線計画が打ち出され新設されてきた一方で、途中で頓挫した「未成線」も数知れず･･･。今回は、京阪神エリア在住の２０〜６０代男女１１００人へのアンケートを元に順位が決定した。

１位に輝いたのは、「関空リニア構想」。現在３０分以上かかる大阪中心部と関西空港がリニアモーターカーによって１０分台で結ばれるという夢の計画だったが、関空アクセスを担う２０３１年開業の新線「なにわ筋線」の計画が進んだために叶うことはなかった。

回答者からは、「空港の利用が遥かに便利になる」「海外から訪日した方に日本の技術をアピールできる」「関空専用路線で運用してもらえればアクシデントや事故による遅延が減りそう」とのコメントが寄せられた。

２位には、「既存路線は通勤色が強く観光気分にならない」といった声から、「阪急電鉄」の前身「箕面有馬電気軌道」が計画した大阪〜有馬温泉を直線的に繋ぐ「有馬線」がランクイン。

３位には、「阪神間から新大阪駅に行く場合、かなり遠回りしている」とのコメントから、北摂エリアを一周し新大阪駅へ進む「阪急新大阪千里環状線」が続いた。