「京都府庁内」にレトロカフェ誕生、今春の文化庁移転を契機に

1904年竣工、国の重要文化財「京都府庁 旧本館」
国の重要文化財「京都府庁 旧本館」(京都市上京区)内に、クラシックな空間をいかしたカフェ「salon de(サロン ド)1904」が7月26日に誕生。今春の「文化庁」移転を契機に、京都府がさらなる文化財の活用をめざして誘致したものだ。
ルネサンス様式のレンガ造りが目を引く同館は、1971年まで「府庁本館」として使われ、建設時の姿をどどめる現役の官公庁建物としては日本最古。一見、気軽に立ち寄るには敷居が高そうな印象をもちかねないが、週4~5日は「旧議場」「旧知事室」などを無料で見学でき、近年はレトロ建築の映えスポットとして若年層も訪れるという。
新たにオープンするカフェでは、これまで「元離宮二条城」や「京都文化博物館別館」など、伝統文化に縁のある名所内にも店舗を構える「前田珈琲」(本社:京都市東山区)が選定され、新店では「旧人事委員会室」が喫茶空間として生まれ変わる。
アート作品が飾られたモダンクラシックな店内にはアンティーク家具が置かれ、一部の椅子やテーブルは同館で大正期ごろに使われていたものも。食器にもこだわり、清水焼をはじめ、昭和期に米国など連合軍の占領下にあった時期のみの「オキュパイド ジャパン」裏印入りのレアな陶磁器も使われ、視覚でも食事を楽しめる。

昔から洋館好きという「前田珈琲」の代表取締役・前田剛さんは、「100年近くある日本の喫茶店文化は独特。店名には建物の竣工年を入れ、ここが京文化とともに和・洋が交わるサロンとして(市内の)ど真ん中にある観光地になれば」と抱負を語る。
オープン時のメニューは、スペシャルブレンド珈琲「龍之助」(580円)ほか、サンドイッチやパスタ、宇治抹茶をふんだんに使ったパフェなど、既存店の人気品がスタンバイ。今後はモーニングなど限定メニューも提供予定で、近隣住民や観光客の憩いの場として、店舗拡張(開業時は約50席)も検討中。
場所は「京都府庁 旧本館」1階、営業は朝8時~夕方5時(LOは4時30分)。土日祝は休み。
取材・文・写真/塩屋薫
「salon de 1904」
2023年7月26日(水)オープン
場所:京都市上京区下立売通新町西入藪ノ内町 京都府庁 旧本館1F
営業:8:00~17:00(LO16:30) ※土日祝休
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