植物に夢中な主人公・万太郎がやがて訪れる動乱の時代を生き抜く連続テレビ小説『らんまん』（ＮＨＫ朝ドラ）。７月１７日放送の第７６回では、万太郎が植物学学会に認められ始めた一方、教室に衝撃的なニュースが飛び込んでくるシーンが描かれた（以下、ネタバレあり）。

講師・大窪（今野浩喜）との共同研究と自作の図譜が認められ、植物学者として受け入れられるようになった万太郎（神木隆之介）。一方、田邉教授（要潤）が発表しようとしていた「トガクシソウ」を、留学中の伊藤孝光（落合モトキ）がイギリスの雑誌に発表し、植物学教室にはただならぬ空気が漂う。

学会での名付けや新種発表の激しい競い合いを目にし、滅入ってしまう学生の藤丸（前原瑞樹）。これまでの努力が潰えてしまった田邉教授を案じる万太郎だが、帰宅すると妻の寿恵子（浜辺美波）が倒れており･･･。

今回の放送では、藤丸が植物学教室のメンバーに「そこまでして新種発表とか名付けとか･･･競わなきゃいけないんですか？」「誰が発表したって花は花じゃないですか！」と声を荒げるシーンが話題となり、ツイッターでは「藤丸くん」がトレンド入り。

植物採集のための旅行や標本作りに励んでも、先に発表されてしまえば努力が無に帰ってしまう過酷な世界に心を痛める藤丸に対し、ＳＮＳでは「学者の競争に反発する藤丸くんは、性根がやさしすぎるのかもしれない」「藤丸くん、やさしい人だからなぁ･･･」「藤丸くんは純粋に草花を愛したいんだね」など、同情の声が集まっていた。

放送はＮＨＫ総合で朝８時から、ＢＳプレミアム・ＢＳ４Ｋでは朝７時半からスタート。７月１８日放送の第７７回では、寿恵子が食欲不振な一方、藤丸が大学を辞めようとする。

文／つちだ四郎