京都の夏の風物詩・祇園祭で７月１７日、祭りのハイライトとされる「山鉾巡行」が始まった。朝９時頃には、その様子を一目見ようと観光客をはじめ、大勢の人が押し寄せた。

本殿が国宝に指定されている「八坂神社」（京都市東山区）の祭礼・祇園祭。１０００年以上の歴史を持ち、日本三大祭のひとつとしても知られる。

前祭の日を迎えた京都は、午前中にも関わらず強い日差しが注ぎ、厳しい暑さに。現場の警察官からは「こまめに水分補給を！」とのアナウンスが飛び交った。

京都・四条烏丸の交差点をスタート地点に、四条通、河原町通、御池通、新町通を２３基の山と鉾が進んでいく。先頭を進む長刀鉾（なぎなたほこ）は四条河原町交差点に、９時４０分頃に到着。巡行の最大の見せ場・山鉾の方向を変える「辻回し」がおこなわれ、沿道からはどよめきと拍手がおこった。