朝ドラの「3本のタンポポ」に、称賛相次ぐ「素敵な演出」

2023.7.15 07:00

万太郎(神木隆之介)の手をとる寿恵子(浜辺美波)(C)NHK

(写真6枚)

土佐の豊かな自然に囲まれたくましく生まれ育った主人公が、やがて植物学の道に進むため上京する連続テレビ小説『らんまん』(NHK朝ドラ)。7月14日放送の第75回では、研究と図譜作りを成功させる万太郎に、妻の寿恵子がある話を切り出すシーンが描かれた(以下ネタバレあり)。

万太郎(神木隆之介)と植物学教室の講師・大窪(今野浩喜)による共同研究と図譜作りは順調に進む。一方で出費は重なり、妻・寿恵子(浜辺美波)は自身のドレスを質屋に入れ、なんとか図譜作りに必要な費用を出そうとする。

そんな万太郎たちに、大金である100円を渡し「施しじゃねえぞ。お前が戦うため、その金を渡すんだ」と告げ、後押しする長屋の住人・倉木(大東駿介)。そんな周囲の力も借り、なんとか新種の植物を載せた論文と図譜が完成。喜びに包まれる万太郎に、寿恵子が「お話があります。どうでもよくない方の話です」と話を切り出すのだった。

今回の放送では、寿恵子の体調不良に対し倉木の妻・えい(成海璃子)が「お寿恵ちゃん、もしかしてさ・・・」と何かを察したようなセリフを口にし、ラストには2人のカットに合わせ、3本のタンポポがフォーカスされるなど、寿恵子の懐妊を匂わせるようなシーンが描かれた。

さらに、その後放送された朝の情報番組『あさイチ』でも、MCの博多華丸と鈴木奈穂子アナウンサーが「タンポポが3本・・・」「家族が増えるよってことですよね」と顔を見合わせるやり取りも。

SNSでは一連のさりげない描写に、「繊細で本当に素敵な演出ですね」「タンポポが3本になってるだけで言いたいことつたえるの本当につよい・・・」「大事なことは、植物でそっとお伝えします。こういうとこが好き、らんまん」など、称賛の声が相次いだ。

放送はNHK総合で朝8時から、BSプレミアム・BS4Kでは朝7時半からスタート。7月17日放送の第76回では、植物学教室で起こったある出来事に、万太郎の友人・藤丸(前原瑞樹)は耐えられず・・・。土曜日は、その週の振りかえり。

文/つちだ四郎

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