土佐の裕福な酒屋で生まれ育った主人公が、植物学の道に足を踏み入れ、やがて研究へとのめりこんでいく連続テレビ小説『らんまん』（ＮＨＫ朝ドラ）。６月２８日放送の第６３回では、万太郎と竹雄が寿恵子を横倉山に連れて行くシーンが描かれた。

万太郎（神木隆之介）と竹雄（志尊淳）に連れられ、万太郎が幼い頃から馴染みのある横倉山を訪れた寿恵子（浜辺美波）。長く万太郎の助手役を務めてきた竹雄は、寿恵子に役目を引き継ぐため、植物採取や植物標本の作り方を教える。

横倉山から戻った万太郎はふたたび病のヤマザクラを救うため研究に集中し、植物学教室の仲間たちや植物学者の野田（田辺誠一）に助けを求める。一方、竹雄は万太郎に「話がある」と切り出すのだった。

土の状態や地形を観察し、気がついたことを帳面に書き留め、採取から帰ればその日のうちに植物を保存する･･･といった、竹雄が万太郎を助けるためにおこなってきた作業が明かされた今回の放送。

そんな竹雄の努力にＳＮＳでは、「竹雄は万太郎の助手として、ほとんどプロの仕事してきたんだね」「竹雄から寿恵子へ、万太郎の助手の引き継ぎが完璧すぎて見習いたい」「竹雄の助手っぷりが完璧だった件　しかも努力してたっていうのが泣ける」など、驚きの声が相次いだ。

また、寿恵子が竹雄から役目を引き継ぐシーンでは、同局の情報番組『あさイチ』では、ＭＣの博多華丸が「とんでもないよ。弟子でもアルバイトでもないんですよ、寿恵子さんは！ 感謝の言葉もひとつもない」と、冗談まじりに万太郎の態度を指摘する一幕もあった。

放送はＮＨＫ総合で朝８時から、ＢＳプレミアム・ＢＳ４Ｋでは朝７時半からスタート。６月２９日放送の第６４回では、竹雄がある話を切り出すなか、ついに万太郎と寿恵子が祝言をあげる。

文／つちだ四郎